女性の養生と不妊症に対する鍼灸 | 福岡市天神の美容鍼灸院
女性の養生と不妊症に対する鍼灸
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女性の養生と不妊症に対する鍼灸

赤ちゃんがほしいけれど、なかなか妊娠しない・・・

婦人科や鍼灸院などで、様々な治療を試している方が多くいらっしゃいます。
妊娠を希望している方へ、病院や鍼灸院での治療以外に、ご自分でできる養生をご紹介したいと思います。

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月経期の養生

月経というのは体から血を出しているので貧血などになりやすい時期です。この時期は、さらにエネルギーを消耗してしまうような激しい運動は避けましょう。

東洋医学では血(ケツ)は目や肝(かん)と深く関わりあっています。目を酷使することや、お酒をたくさん飲むことも、血を消耗しますのでできるだけ避けて下さい。

生理痛がある場合は、できるだけ薬に頼らずお腹や腰を温めて対応してください。鎮痛剤は体を冷やします(>_<)

そして、血を増やしてくれる食べ物を食べて下さい♪赤身の肉、レバー、ほうれん草など。

月経中に関わらず、基本的に体を冷やすことはNGです(>_<)特に足、お腹周り、腰は温かくして過ごして下さい♪

卵胞期の養生

卵胞期は月経の終わりから排卵までの期間です。

この時期は心身ともに調子が良いので、ついついアクティブになったり無理をしがちになってしまいますが、実は妊娠を望まれている方にとっては大切な期間なんです!

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エストロゲンという女性ホルモンが分泌されて卵子を育てる時期なので、ゆっくり休むこと、特にエストロゲンの分泌が盛んな夜は12時までに寝て、質の良い睡眠をとることが大切です(*^^*)

しっかりと成熟した卵子ができれば、妊娠率もUPします!

激しい運動は避けるべきですが、ウォーキングなどの軽くて全身を使う運動はOKです(^^♪

また、この時期に摂取したほうがいい食べ物は
・体を温める根菜類(スープやお味噌汁がオススメ♪)
・たんぱく質(エネルギー源ですが、過剰摂取に注意!)
・イソフラボン(女性には大事ですが、過剰摂取に注意!)
・ビタミンE(着床しやすくしてくれます♪)

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妊娠を希望している方にとって、卵胞期は1番大事な時期ともいえます!

婦人科や鍼灸院などで行っている治療も並行しながら、自分でもできることをして妊娠率をUPさせましょう✨

月経期同様、体を冷やすことはNGです!!

また、妊娠を望んでいない方でも、生理周期に合わせた養生法で美容やダイエット効果、また女性ホルモンのバランスが整うことで更年期障害の予防などにも効果があります♪

排卵期の養生

排卵期とは、排卵日の前後5日程度のことです。

成熟した卵子が卵巣から飛び出し子宮の方へ向かってきます。ここで受精して着床できれば妊娠となります(*^^*)

排卵期から、女性ホルモンの一種である「プロゲステロン」が分泌され始めます。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。

女性ホルモンの働き

エストロゲンは女性らしい体を作り肌をキレイにするなど女性にとって嬉しい役割をもつホルモンですが、プロゲステロンは肌荒れや便秘、イライラなどの原因になります(>_<)

だったらプロゲステロンは無くていいのに!と思っちゃいそうですが、妊娠、妊娠の維持には欠かせないホルモンなんです!

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プロゲステロンは、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり体温を上げる働きをしてくれます(*^^*)

体温が高いからといって、冷やしていいわけではありません!

月経中、卵胞期と同様、体を冷やすのはNG!温かくして過ごしてください。

この時期にオススメの食べ物は玉ねぎ、にんにく、ニラなど、血の巡りをよくする食べ物や、排卵を促すとされているセロリや春菊など香りの強いものです(*^^*)

黄体期の養生

排卵期から月経が始まるまでの期間です。排卵期同様、プロゲステロンが分泌され体温が上がります。

この時期は、着床している可能性があるので激しい運動は避けて、ウォーキングなどの血の巡りを良くする運動がオススメです(^^♪

子宮内膜がふわふわで厚くて温かいと着床しやすく、赤ちゃんも居心地が良いです(*^^*)

居心地の良い子宮内膜にするには血の循環を良くすることが大切です♪

体を温かくしておくと、血の巡りもよくなります(*^^*)

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排卵期と同じで、プロゲステロンの影響で肌が荒れたり便秘になったりイライラしやすかったりと、様々な不調が表れます。

ただでさえ不調が起きやすい時期です。妊娠を希望されている方は、妊娠したかな??どうかな??とソワソワしてしまうでしょうし、他の方に比べると精神的に不安定になってしまいます。

その不安や緊張感は、体をギュッと硬くして血流が悪くなってしまい、体や子宮にも良くありません(>_<)

あまり身構えず気楽に過ごしていた方が、体がリラックス状態になって、妊娠率もUPします。

そして妊娠していれば、妊娠維持のためプロゲステロンが分泌し続けるので高温期が続きます(*^^*)

妊娠していなければ、子宮内膜が剥がれ落ち、月経血として排出されます。
(通常であれば子宮の内側にできる子宮内膜が、子宮内以外にできることがあります。それが子宮内膜症や子宮腺筋症です。)

体を整える鍼灸の施術

鍼灸治療では、血液の巡りが良くなるツボや女性ホルモンに関するツボを使い、体全体の調子を整えていきます。

不妊症でお悩みの方には、ご自宅でのお灸もすすめております(*^^*)

三陰交(さんいんこう)というツボは女性ホルモンに関するツボです。

女性ホルモンのツボ

もしお灸をお持ちの方や、ドラッグストアなどで購入できそうな方は、このツボにお灸をしてみてください(*^^*)

毎日続けていると、基礎体温が上がってきますよ。
生理痛のときにもオススメです!

→ 不妊症の鍼灸治療

まとめ

月経中、卵胞期、排卵期、黄体期の養生で共通してるのは「体を冷やさないこと」です!!

妊娠を希望されている方への内容になってしまいましたが、そうでない方も同じように気を付けて過ごすことで生理痛や生理不順の改善、更年期障害の予防になります。

ご紹介した三陰交というツボは、様々な治療で使われるツボです。

婦人科疾患以外にも、自律神経を整える働きもあるツボですので、毎日のセルフケアにお灸を取り入れてみてください(*^^*)

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生理と心・体・肌の変化まとめ
自分でできるセルフお灸

この記事を書いた人

美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)

中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。

健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。

鍼灸や美容に関するブログを書いています。

「今、話題の美容鍼はこちら!」

「ブログ:キレイになるツボお伝えします!」


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