腰痛が2週間以上続くのは危険?考えられる原因と対処法
もくじ
腰痛が2週間以上続くのは“よくあること”?
腰痛の多くは「非特異的腰痛(原因が特定できない腰痛)」で、筋肉の疲労(コリ)や姿勢の癖、軽い炎症などが原因とされています。レントゲンやMRI検査を受けたけど、一応大きな異常はなかったという腰痛です。
このタイプの腰痛は、数日〜数週間で自然に軽快することが多く、2週間以上続くことも珍しくはありません。
ですが、2週間以上続く場合には注意も必要です。
- 原因が筋肉ではなく、神経・骨・内臓の不調など深い部分にあるケース
- 体の使い方の癖や、ストレス・姿勢の悪さなど慢性的な要因
つまり、「よくある腰痛」とは言い切れない可能性もあります。
2週間以上続く腰痛の主な原因とは?
長引く腰痛の背景には、以下のような要因が考えられます。
筋肉や姿勢の問題
- 長時間のデスクワーク
- 中腰での作業や育児
- 筋肉疲労や緊張の蓄積
神経の圧迫・炎症・骨折
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症や圧迫骨折(特に高齢の方に多い)
内臓の不調による関連痛
- 腎臓、膵臓、婦人科系の疾患
- 背中やお腹の痛みを腰痛と感じることも
心因性(ストレスや自律神経の乱れ)
- 精神的ストレスが筋肉の緊張を引き起こす
放置してはいけない腰痛のサイン
次のような症状がある場合は、早急に医療機関に相談してください。
- 足のしびれや力が入らない
- 排尿・排便に異常がある
- 発熱を伴う
- 夜間に痛みが強くなる
- 徐々に痛みが悪化している
これらは重大な疾患のサインである可能性があります。
何科を受診すればいい?病院 or 鍼灸院?
上記のような症状が続いている場合は、まずは整形外科を受診することをおすすめします。
レントゲンやMRIなどの精密検査を受けることで重大な問題がないかを確認してください。
重大な問題がない場合は、鍼灸院での施術も腰痛には効果的です。
整形外科を受診することで分かること
- 骨や神経の状態を確認
- ヘルニアや骨折の早期発見
鍼灸院が向いているケース
- 病院での精密検査で骨などに問題がなかった
- 筋肉のコリや炎症が主な原因
- 自律神経が乱れていた、血流が悪い
- 薬以外のケアを探している方
鍼灸施術でのアプローチ
鍼灸は長引く腰痛に対して効果的です。特に以下のケースなどです。
- 筋肉の緊張やコリが原因と思われる腰痛
- 姿勢のクセや動作習慣による慢性腰痛
- 自律神経の乱れやストレスの影響が疑われるケース
鍼刺激は、筋肉の深部のコリに直接アプローチし、血流を促進しながら痛みの悪循環を断ち切ることができます。
加えて、自律神経を整える作用もあるので、冷えや慢性的な緊張の緩和にもつながります。
当院では、腰痛のタイプを見極めたうえで、鍼灸施術を行っていきます。「どこに行っても良くならない」「薬に頼りたくない」「根本的な改善を目指したい」といった方に、鍼灸施術はおすすめな選択肢となると思います。
自宅でできる対処法
軽度の慢性腰痛であれば、以下のようなセルフケアも役立ちます。
- 湿布やカイロで患部を温める
- 軽いストレッチや体操を毎日行う
- 同じ姿勢を長時間続けないように心がける
- ストレスをためない生活を意識する
- 足や腰のツボや痛いところにお灸をする
セルフお灸について
ただし、症状が悪化する場合は無理に続けず、専門家に相談しましょう。
まとめ|腰痛が2週間以上続くなら、放置せず“相談”を
腰痛が2週間以上続いている場合、それは「よくある腰痛」とは言い切れないサインかもしれません。
まずは整形外科を受診しましょう。
特に大きな問題が見つからなければ、筋肉や姿勢の乱れ、自律神経の不調、内臓からの関連痛などが原因である可能性も考えられます。
「病院で異常がないと言われたけれど、痛みが消えない」
「薬に頼らずに改善したい」
そんな方には、鍼灸によるアプローチも選択肢として検討する価値があります。
当院では、体の状態に合わせたオーダーメイドの施術を行い、根本原因への対応を重視しています。
つらい腰痛を「もう仕方ない」とあきらめず、どうぞお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「慢性的な腰痛は鍼灸治療で改善する可能性があるので、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか?」
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