円皮鍼・皮内鍼(シール鍼)の使い方|効果・貼る場所・注意点まで解説 | 福岡市天神の美容鍼灸院
円皮鍼・皮内鍼(シール鍼)の使い方|効果・貼る場所・注意点まで解説
福岡美容鍼灸

円皮鍼・皮内鍼(シール鍼)の使い方|効果・貼る場所・注意点まで解説

円皮鍼(シール鍼)と鍼治療のイメージ

鍼治療に来られる方は、マッサージに通ったけど刺激に物足りなさを感じるという方が多いです。

マッサージやお灸はご自宅でも自分で簡単にできますが、鍼はできませんよね(>_<)

鍼治療は国家資格がないとできないので、鍼治療を受けたいときは鍼灸院や鍼灸整骨院に行くことになります。

しかし、実は誰でもできる「鍼」があるんです。

この記事では、誰でも手軽に使える円皮鍼(シール鍼)について、その仕組みや効果、
首こり・肩こり・美容への応用、貼り方や注意点までを詳しく解説します。初めての方でも安心してセルフケアができるよう、わかりやすく紹介していきます。

自分でできる鍼とは?

当院でも使用している「円皮鍼(えんぴしん)」と呼ばれる鍼で、簡単にいうとピップエレキバンのようなものです。

シールの真ん中に小さな鍼がついていて、気になる箇所にペタッと貼るだけなんです!

スポーツ選手が貼ったまま競技できるくらい安全なものです。

円皮鍼を使用するアスリートの例(羽生選手の首元)
この画像はフィギュアスケートの羽生結弦選手の首元です。

どんな症状に効果があるの?

円皮鍼はシールの中央に1mm程度の鍼がついています。

とても短いので奥深い筋肉のコリなどには届きませんが、皮膚に微小な傷がつくことで血流を促進したりツボを刺激することができます。

円皮鍼の外観と貼付例

・首こり・肩こり・足の疲れ・むくみ・膝や肘などの痛み・自律神経の乱れ・乾燥肌・小じわ・腱鞘炎など

本来の鍼治療ほどの刺激はありませんが、例えば首こりや肩こりに使うと、「そういえば貼る前より楽になったな」というような効果が実感できると思います(^^)

円皮鍼の使い方

①紙をめくって開封します。

円皮鍼の開封手順

②半円型の白いシート部分をつまんでシールを取り出します。

円皮鍼の取り出し方

③ツボや気になるところに貼ります。

円皮鍼の貼付位置の例

④半円型の白いシートをはがして、残りの部分も肌に貼り付けます。

円皮鍼の貼り付け完了イメージ

使用期間と注意点

数日~1週間程度は貼ったままでお過ごしいただけます。

お風呂や運動、日常生活もいつも通りで大丈夫です(*^^*)

貼っているのも忘れてしまうくらいの感覚で見た目も目立たないので、1週間経っても外すのを忘れてしまうこともあると思います。

円皮鍼を貼った状態の例

1週間で外し忘れても特に問題はありませんが、時間とともに剥がれやすくなってきますので、お風呂のときや着替えの際に自然と剥がれ落ちることがあります。

落ちている鍼に気づかず踏んでしまうとチクッとしてしまうので、お気を付けください。

また、鍼が短いとはいえ皮膚に傷をつけることには変わりないので、衛生的にもあまり長く貼りっぱなしにしないことと、1度使用したものを使い回さないようにしてください。

円皮鍼の種類

当院で主に使用しているのは長さが0.9mmの物で、鍼が当たった感覚や痛みも少ないです。

それが物足りないという方には長さ1.5mmの物もご準備しています。

それでも1mmちょっとなので、我慢できないような痛みはありませんが、少しチクッと感じやすいです。

円皮鍼の種類(長さの違い)

逆に、安全なものでも鍼を扱うのが怖い、抵抗があるという場合は、鍼ではなく樹脂の粒がついたものもあります。(当院では取り扱っていません。)

鍼ではなく粒で刺激するだけなので人によっては効果が感じられないかもしれませんが、優しい刺激で安心してお使いいただけると思います(*^^*)

貼る場所

基本的に、どこでも大丈夫です!

肩こりや首こりであれば、押して痛いところや気持ち良いところなど気になるところへ貼ってください(^^)v

もちろんツボに貼ってもOKです。

例:足三里

胃腸の調子や免疫力を整える効果、足の疲れやむくみを改善する効果があります。

足三里(ツボ)の位置

もし貼ったあともチクチクする感覚が続いたり気になるようでしたら、ちょうど毛穴や痛点に当たっているか、しっかりと貼れていなくて浮いている可能性があります。

ちょっと場所をずらして貼りなおしてみてください。

首は髪の毛があってペタっと貼れないので、髪の毛を避けて貼ってください(*^^*)

シール自体は目立たないものなので、首や肩に貼ってもあまり人に気づかれにくいです(^^)v

応用編(美容)

基本的には首こりや肩こり、どこか筋肉が痛む場所、ツボなどに貼るためのものですが、応用として美容目的でお顔に貼ることもできます!

当院では美容鍼の際に、内出血を起こしやすい目元に使っています。

円皮鍼であれば鍼が深く入らないので内出血のリスクをかなり減らせるんです。

美容目的での円皮鍼の使用例

家でもやりたい!とご購入される方は、目元以外にほうれい線や眉間のシワなどに貼っている方が多いです。

体であれば見えないので1週間貼ったままにできますが、お顔はお化粧もしますし貼りっぱなしにできないので、寝る前に貼って朝はずす、というような使い方になります。

顔への円皮鍼の貼付例

→ 目元の乾燥にパッチ鍼

お休みで外出しない日や、マスクで隠れるから気にしないという方は貼りっぱなしでも大丈夫です(^^)

ただし、お顔は体より皮膚が薄いため、あまり強く押し付けるように貼るのはオススメしません(>_<)

なので当院で使用するときは、剥がしやすいように白い持ち手の部分は残したまま貼っています。

まとめ

ご紹介した円皮鍼(シール鍼)は、誰でも簡単にできる鍼です。

そのぶん普通の鍼治療より刺激が弱いので、物足りないと感じる方も多いと思います。

応用として、美容目的で目元や口元に貼ることもできます(*^^*)

すごく浅いですが、鍼が皮膚に刺入するため効果が期待できます。

首こり・肩こりや美容目的の他にも、健康維持のために自律神経を整えるツボに貼っておいたり、免疫力を整えるツボに貼っておくのもオススメです♪

太衝(ツボ)の位置
三陰交(ツボ)の位置

使用している方には、貼っておくと症状が緩和する、シワが薄くなるなどの感想をいただいています(^^)

もちろん、きちんと鍼治療や美容鍼を受けられた方が効果的ですが、ちょっと気になったときに使えるので持っておくと便利です!

また、お灸もオススメしております。

お灸はお顔にはできませんが、シール鍼と同じように体のいろんな症状に効果的ですので、お好みで使い分けてください(*^^*)

→ お灸のやり方とオススメのツボ

円皮鍼の使い方を動画で解説


関連記事