東洋医学からみた脱毛症。育毛鍼の効果とは?
今回は髪(薄毛・脱毛症)について、東洋医学の考え方から解説します。
東洋医学では、人の体の働きを五臓(肝・心・脾・肺・腎)という5つのグループに分けて考えます。
この中で「髪」と深く関係しているのが「腎」です。
髪の状態は、体のエネルギーや血流の状態を反映すると考えられており、薄毛・抜け毛・円形脱毛症などのトラブルは体のバランスの乱れと関係している場合があります。
東洋医学からみた脱毛
東洋医学では「髪は腎の華」とも言われ、髪の健康は腎のエネルギー(腎精)と深く関係していると考えられています。
腎のエネルギーが不足すると、次のような変化が起こりやすくなります。
- 髪が細くなる
- 抜け毛が増える
- 白髪が増える
- 髪のハリ・コシが弱くなる
また東洋医学では「髪は血の余り(血余)」とも言われ、髪の栄養は血液によって供給されると考えられています。
この血液をコントロールしているのが「肝」です。
ストレスや怒りなどの感情は肝と関係しており、強いストレスが続くと血流が乱れ、円形脱毛症の原因の一つになることがあります。
「怒ると頭に血が上る」という言葉がありますが、これは東洋医学的にも理にかなった表現といえます。
脱毛の原因
円形脱毛症や薄毛の原因は様々ありますが、共通して言えるのは頭皮の血流が悪くなることです。
健康な髪を保つためには、主に次の3つの要素が重要です。
- 頭皮の血流が良いこと
- 性ホルモンのバランスが整っていること
- 腎のエネルギーが十分であること
例えば女性では、出産後に抜け毛が増えることがあります。
これは出産によって血液が大量に消耗されることや、体力を大きく使うことで腎のエネルギーが弱るためと考えられます。
また若い方の薄毛では、次のような生活習慣も関係していることがあります。
- 脂肪の多い食事
- ジャンクフード中心の食生活
- 睡眠不足
- 強いストレス
- 喫煙
- 貧血
食事では、脂質の多い食事よりも和食中心の食生活が髪や体の健康にはおすすめです。

円形脱毛症の鍼灸治療
当院では育毛鍼という施術メニューがあり、薄毛や円形脱毛症の方に行っています。
育毛鍼では、頭皮の血流を改善することを目的に頭皮へ多数の鍼を行います。
頭皮に鍼をすることで、
- 頭皮の血流改善
- 毛根への栄養供給の促進
- 自律神経の調整
などの効果が期待できます。
さらに東洋医学では「肝」や「腎」に関係するツボを使い、首や体にも鍼やお灸を行いながら体全体のバランスを整えていきます。
円形脱毛症の場合は、脱毛している部分の頭皮に直接鍼を行います。
脱毛の大きさや発症してからの期間によって回復には個人差がありますが、継続的な治療で改善するケースも多くあります。
まとめ
東洋医学からみた脱毛症について解説しました。
脱毛の原因はさまざまですが、多くの場合に共通しているのは頭皮の血流の低下です。
育毛鍼では、頭皮の血流を改善することで毛根へ栄養が届きやすい状態を作ります。
遺伝や加齢による薄毛は改善に時間がかかることもありますが、継続することで髪の状態が良くなるケースもあります。
また円形脱毛症では、薬で改善しなかった方が鍼灸治療で回復したケースもあります。
薬の効果が感じられなかった方や、薬に抵抗のある方は鍼灸治療も一つの選択肢として検討してみてください。
動画解説
東洋医学からみた脱毛症について、動画でも解説しています。
この記事を書いた人

美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。
















