【鍼灸師監修】生理痛が一番つらいのは何日目?|ツボとお灸でできるセルフケア

「ちょっと腰が重いな…」という軽い不調から、立ち上がるのもつらいほどの強い痛みまで、人によって症状はさまざまです。
では、生理の何日目が一番つらいと感じる方が多いのでしょうか?その疑問に答える調査が行われました。
本記事では、生理痛が最もつらい時期や生理痛に効果的なツボ、セルフ灸や鍼灸治療によるケア方法をご紹介します。
もくじ
生理痛が一番つらいのは何日目?
気になる調査結果がこちらです。
- 1位・・・2日目
- 2位・・・初日
- 3位・・・つらくない
- 4位・・・3日目
- 5位・・・4日目

女性同士の会話でもよく耳にするのが、「今日2日目だから痛みがつらい」、あるいは予定が重ならなかったときの「2日目じゃなくてよかったね!」といったフレーズ。なんとなく「2日目が一番つらい」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際に調査でも同じ結果が出ており、生理2日目が一番つらいと答えた方は、なんと全体の50%以上にのぼりました。
2日目は出血量が最も多くなる時期でもあり、お腹の痛みだけでなく、腰痛や頭痛、吐き気などを伴うことも少なくありません。
また、初日から痛みが強い方は「生理が始まる合図」として痛みを感じるケースが多く、「痛いなぁ…」と思ったらその日のうちに出血が始まることもあります。

生理のときに生理痛があるのは普通だと思っている方もいるかもしれませんが、薬を飲むほど痛みがあるのは当たり前のことではありません。
生理痛は、全くない、もしくは気にならない程度くらいが正常です。
薬を飲まないといけないほどだったり、お仕事をお休みするほどの痛みがある場合は、鍼灸で体質を改善しましょう!
生理痛に効くツボ「三陰交(さんいんこう)」

位置と押し方(基本)
- 位置:内くるぶしの最上点から上へ約3寸(目安:指4本分)。脛骨の内側のきわで圧痛点を探します。
- 押し方:親指の腹で骨のきわへ垂直〜やや後ろ斜めに、心地よい強さで5〜8秒押して5秒ゆるめる×左右各5〜10回。
- コツ:吐く息に合わせてじんわり。冷えがある場合は足首〜ふくらはぎを温めてから。
セルフお灸で生理痛ケア

生理痛は毎月訪れるため、セルフケアで少しでも楽に過ごしたいですよね。
お灸は血流を促し、冷えや緊張を和らげることで痛みを軽減するサポートになります。
特に三陰交は婦人科系の不調に効果的なツボとして知られ、自宅でも簡単にケアが可能です。
ここでは、安全に取り入れるためのタイミングや回数の目安をご紹介します。
タイミングと回数の目安(三陰交)
- タイミング:就寝前/入浴後30〜60分(皮膚が乾いてから)/食後1時間以降。生理前〜生理2日目は1日1〜2回、予防目的は毎日もしくは2~3日に1回のお灸を就寝前に習慣化。
- 壮数:左右の三陰交に各1〜3壮(台座灸など温和なタイプ)。熱さは心地よい温感まで。熱痛や皮膚トラブルが出たら中止。
- 注意:高熱・炎症・皮膚疾患部位、飲酒直後・激しい運動直後は避ける。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は自己判断で行わず専門家へ相談。
■ お灸についてもっと知りたい方へ
生理痛の鍼灸治療

鍼灸治療は、生理痛の原因となる血流不足や自律神経の乱れを整えることで、痛みを和らげる効果が期待できます。
ツボを刺激することで骨盤内の血流を促し、冷えやホルモンバランスの乱れにもアプローチします。
鍼灸治療の効果
- 骨盤内の血流を改善し、子宮周囲の冷えを緩和
- 自律神経を整えてホルモンバランスをサポート
- 子宮の過度な収縮を和らげ、痛みを軽減
- PMS(月経前症候群)のイライラや頭痛なども緩和
- 生理周期を整え、次回以降の生理痛予防にもつながる
まとめ
生理痛は冷えや血流不足、自律神経の乱れなどが原因で悪化することがあります。
三陰交へのセルフ灸や鍼灸治療を取り入れることで、症状を和らげるだけでなく、体質改善にもつながります。
無理せず続けることで、生理痛を軽減し快適な毎日を目指しましょう。
この記事を書いた人

美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。















