不妊症の鍼灸施術の役割とは|福岡・天神の鍼灸院
不妊症の鍼灸治療の役割と効果的なツボ
福岡美容鍼灸

不妊症の鍼灸治療の役割と効果的なツボ

不妊症でお悩みの方のほとんどの方が婦人科での治療(人工授精や体外受精など)を受けられています。
その上で少しでも妊娠しやすい体づくりをしたいとの思いで鍼灸を受けに来て頂いています。

鍼灸が妊娠しやすい体作りにどうしてよいのか、不妊症においての鍼灸の役割について書いています。

妊娠するためには

①脳からきちんと卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が出ていること

②その2種類のホルモンがきちんと卵巣に運ばれていること

③卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が出ていること

この3つが大切です。

①脳から卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンがきちんと分泌される

ホルモンバランスの乱れの原因となるストレスや疲れなどを溜めないようします。

女性もお仕事をがんばる時代になり、生理痛や生理不順、無月経、不正出血などの婦人科トラブルを抱える方が多いです。

 

②脳から出たホルモンがきちんと卵巣まで運ばれる

脳から出たFSHとLHは血液にのって卵巣に向かうので、血流が良いことが大切です。

運動不足や冷えによって血の巡りが悪くなると、体の隅々まで血液が届きにくくなります。

そうするとホルモンが分泌されにくくなったり、体の不調にも繋がります。

 

③卵巣からエストロゲンとプロゲステロンがきちんと分泌される

エストロゲンとプロゲステロンはいわゆる”女性ホルモン”と呼ばれるものです。

卵胞ホルモン(エストロゲン)は子宮内膜を厚くする働きがあります。分泌量は30代でピークを迎え、徐々に減っていきます。

黄体ホルモン(プロゲステロン)は受精卵が着床しやすいように子宮内膜を整え、妊娠を助ける働きがあります。また、体温を上げる作用もあり、妊娠した場合は分泌が続きます。

女性ホルモンが月経や妊娠、出産などに大切なのはわかっている方が多いと思いますが、この2種類の女性ホルモンがきちんと分泌されるためには、脳から分泌される①のFSHとLHという2種類のホルモンが必要なんです。

鍼灸の役割

不妊症に対して鍼灸ができること。鍼灸の役割はいろいろありますが、シンプルにいうと「鍼やお灸でツボを刺激することで血流を促進する」ということです。

わたしたちの体には、刺激に対する反射や防衛反応、自己治癒力が備わっているので、鍼やお灸で刺激した場所には血液が集まります。

例えば、美容鍼はお顔に鍼をすることで血流を促進しますので、目に見えて肌の血色が良くなる方もいらっしゃいます。また、肩こりや腰痛などで鍼をすると血流が良くなって、痛みが緩和します。

不妊症に効果的なツボに鍼灸を行うことで、不妊症の方に多い冷え性や子宮や卵巣に関係のある血流が良くなり、妊娠しやすい体づくりをしていきます。

不妊症の鍼灸では、腰や臀部など子宮・卵巣に近い場所にあるツボを使います。

また、手足にある婦人科の悩みに効果的なツボや自律神経を整えるのに効果的なツボも使います。

実際の原因となっている患部(この場合は子宮や卵巣)でなく、遠く離れた手足のツボでも効果があるのが鍼灸・東洋医学のすごいところです(^^)

その結果、子宮内膜が厚くなったり卵子の質が上がったり、妊娠しやすい体づくりの効果が期待できます。

鍼灸治療は副作用がほとんどありませんが、その反面、効果を実感するのにも時間がかかる場合があります。
3か月~6か月くらいかけて身体の内面からジワジワ整えていく感じになります。

→ 不妊症に対する鍼灸治療

治療を受けるペース

冷えをとり、身体全体・特に子宮を中心とした血流を良くしていくには週に1回くらいのペースで継続して施術を受けていただくのがオススメです。

鍼灸治療を続けていくと、冷え性が治ったり代謝が上がったりと、少しづつ体全体の体質が変わっていきます。

免疫力も上がるので、体調を崩しにくくなります。

採卵前であれば卵子の質の向上、採卵後は採卵で負担がかかった子宮や卵巣のケア、移植前や移植後は体の疲れを取って子宮の状態をより良くするなどの効果が期待できます。

体外受精や人工授精を控えている場合は、移植の前後にも施術を受けられるのがオススメです。

タイミング法の段階の方、子宮内膜の状態が心配だなという方、採卵を控えている方、採卵を終えあとは戻すだけという方など、様々な状況の方に鍼灸治療はオススメです。

鍼灸治療って痛そうだな…熱そうだな…と心配されている方もいらっしゃいますが、やってみると気持ち良かった!寝ちゃってた!スッキリした!という方がほとんどです(*^^*)

副交感神経が優位になり、リラックス効果があるのも鍼灸の特徴です。

体がリラックスした状態を作ることは、ホルモンの分泌量や血流の促進にも関わってきます。

不妊治療にストレスやプレッシャーを感じている方も多いと思います。

鍼灸治療も、きちんと週に1回行かなきゃ!と思うとかえってそれがストレスにもなりますので、無理のない範囲での通院でOKです(*^^*)

あまり来れないという方には、セルフお灸をオススメしています。

おうちで簡単にできるので、できれば毎日やっていただけると徐々に冷え性などが改善してきます!

効果的なツボ

三陰交(さんいんこう)という足首にあるツボがオススメです。

内くるぶしから指の幅4本分あがったところにあります。

婦人科系のトラブルに効果的なツボとして有名ですが、血流を促進してや冷えを改善するのにも効果的なので、さまざまな治療や美容鍼の施術でも使っているツボです。

このツボに毎日お灸をするのがオススメです(*^^*)

他にも、ストレスや自律神経に関わるツボもオススメです。

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の骨が交わる場所です。

お顔の血流を良くする効果もあるので、美容にもオススメです♪

→ セルフお灸について詳しくみる

まとめ

不妊に対する鍼灸治療は、週に1回くらいのペースがオススメです。

しかし、お仕事をされていたり他の予定があり週に1回の来院が難しいという方もいらっしゃいます。

無理のないペースで大丈夫です(*^^*)

採卵や移植をされる方はその前後に治療を受けるのがオススメですが、そのときだけやった方よりも継続して治療を続けてこられた方のほうが効果は出やすいと思います。

また、おうちでのお灸を合わせておこなっていただけると、より効果的です。

地道ですが、毎日続けていただけたらと思います。

寝る前の時間帯がオススメです。

お灸をすると自律神経が整いリラックスできますので、お灸をした日はよく眠れる!という方が多いんです(*^^*)

お灸自体にかかる時間は数分ですので、余裕があれば1日何回しても大丈夫です♪(火傷しない程度で)

不妊にお悩みの方は、「体の調子を整える方法」としてぜひ鍼灸も取り入れてみてください(^^)

→ 不妊症に対する鍼灸治療

この記事を書いた人

福岡で美容鍼

美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)

中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。

健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。

鍼灸や美容に関するブログを書いています。

「今、話題の美容鍼はこちら!」

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