後頭神経痛の原因となる筋肉と神経

その症状は「後頭神経痛」と呼ばれる神経痛の可能性があります。
後頭神経痛は、首や肩の筋肉がこり固まることで神経が圧迫されて起こることが多く、
デスクワークやスマホの長時間使用、ストレス、姿勢の悪さなどが大きな原因になります。
一見、頭痛や片頭痛と似ているため、見分けがつきにくく放置してしまう方も少なくありません。
放置すると慢性的な首こりや肩こり、頭痛、吐き気、さらには腕のしびれなど
さまざまな不調につながる恐れがあります。
早めに原因を見極め、適切なケアを行うことが大切です。
この記事では、後頭神経痛の症状や原因、鍼灸によるアプローチについて詳しくご紹介します。
つらい痛みに悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。
症状
・後頭部や耳の後ろがビリッと電気が走ったように痛む
・抑えると痛むところがある
・痛みがないときでも、違和感や痺れ感がある
・チクチク、キリキリ、ズキズキとした痛み
・吐き気などはない
原因
後頭部や耳の周りへ伸びる神経が、筋肉などで圧迫されることで痛みや痺れを引き起こします。
その原因となっている筋肉は首や肩の筋肉です。
頭から首や肩にかけて付着している筋肉は意外とたくさんあり、
小さいものや深いところにあるものまであり、まとめて後頭下筋群と呼ばれることもあります。
デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢が続くと筋肉は硬くなりやすく、
男性に比べ筋肉が小さくて筋力の弱い女性の方が起こりやすいです。
また、後頭神経痛を引き起こす3つの神経は筋肉の間から比較的皮膚の表面に出てくるため、
圧迫されやすいと考えられています。
後頭神経痛を引き起こす3つの神経

イラストの右側では神経が分かりやすいように筋肉が描かれていませんが、
後頭部へ行く神経や血管は首の筋肉の間を通っていきます。
どの神経が影響を受けるかで痛みが起こる部位や範囲が変わります。

画像のように神経は枝分かれしていくため、神経と痛む範囲の関係はおおよそです。
特定の部位が痛むこともあれば、広範囲にわたって痛むこともあります。
後頭神経痛に対する鍼灸
後頭神経痛は深刻な病気ではなく、多くの場合は1週間程度で自然に収まることがほとんどです。
それでも「痛みが気になる」「なかなか良くならない」という方は、当院へ施術を受けに来られます。
当院で行う鍼灸施術では、こり固まった首や肩、その周辺のツボや手足のツボに鍼をして筋肉をほぐし、神経の圧迫を和らげます。
施術は主に肩から上を中心に行います。
首や肩、頭部の筋肉が緩むことで神経への圧迫が軽減し、
後頭神経痛特有のピリピリとした痛みが和らいでいきます(*^^*)
また、慢性的な首こり・肩こりや、それに伴う頭痛・吐き気・腕のしびれなども鍼灸で緩和することが可能です。
そのため、胸郭出口症候群にも鍼灸は適応となります。
最近はデスクワークをしていなくても、スマホの使用により首こりや肩こりがひどくなる方が増えています。
日常的に鍼灸でケアしておくことをおすすめします(^^)v
