めまいを起こす人の共通点は水毒!?簡単セルフチェックと改善ツボ

「めまいがする」「フワフワふらつく」「グルグル回るように感じる」――そんな症状に悩まされていませんか?
めまいは軽くても不安を感じ、ひどいと歩くことや起き上がることが難しくなります。病院で検査をしても異常が見つからず、原因が分からないまま悩む方も少なくありません。
東洋医学では、めまいの原因のひとつに「水毒(すいどく)」という、体内に余分な水分が溜まった状態があると考えられます。
この記事では、めまいを起こしやすい体質の共通点と水毒チェックリスト、そして改善に役立つツボケアをご紹介します。
もくじ
めまいの種類
めまいにはさまざまなタイプがあります。
代表的なものとしては、フワフワ浮遊するようなめまい、グルグル回転するめまい、たちくらみのようなめまいなどです。
原因も一つではなく、メニエール病、頚性めまい、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴など多岐にわたります。
このように「程度」「感じ方」「原因」はそれぞれ異なりますが、めまいを起こす方には共通する特徴が見られることがあります。
めまいを起こす人に多いその他の症状
めまいで来院される方の多くは、病院での検査では異常がないにもかかわらず、症状が改善しないと悩んでいます。そうした方を詳しく診ると、身体に共通して見られる特徴があります。
■首こり・肩こりが慢性的にある
多くの方が首や肩のコリを慢性的に感じています。
自覚症状がない方でも、触診すると「痛い!」と反応するケースがよくあります。
首や肩周囲の血流が悪くなると、耳や平衡感覚を司る神経にも影響が及び、めまいを引き起こす原因となります。
■自律神経の乱れ
疲れやすい、身体がだるい、熟睡感がない、手足が冷える――これらは自律神経が乱れているサインです。
自律神経は平衡感覚とも深く関わっており、乱れることでめまいが起きやすくなります。
■胃腸の弱り
食欲不振や胃もたれ、便秘や下痢など、胃腸トラブルを抱えている方も少なくありません。
胃腸の働きが弱ると栄養吸収が滞り、体力が低下してめまいが悪化しやすくなります。
東洋医学から見ためまいの原因「水毒」
東洋医学では、めまいの大きな原因のひとつに「水毒(すいどく)」という概念があります。
水毒とは、体内に余分な水分が溜まった状態のことを指します。
この余分な水分が内耳や脳の働きを乱し、めまいやふらつきを引き起こすと考えられています。
また、めまいには水毒以外にも「気(エネルギー)」の不足や、「血」の巡りの滞り(瘀血)などが関わる場合もあります。
その中でも水毒は特に多く見られ、湿度が高い季節や体質によって悪化しやすい傾向があります。
水毒による代表的な症状
- 顔や足がむくみやすい
- 身体が重だるい
- 胃がもたれやすい、食欲がない
- 痩せにくい
- 雨の日や湿気の多い日に体調が悪化する
水毒を改善するためには、胃腸や腎臓の働きを整えて、余分な水分を排出できる体質に導くことが大切です。
水毒セルフチェックリスト
当てはまる項目が多いほど、水毒(体内に余分な水分が溜まった状態)の可能性が高まります。
下の項目にチェックを入れて、ご自身の状態を確認してみましょう。
スマホやパソコンから直接チェックできます。
■ 判定目安
3~4個当てはまる:軽度の水分代謝の乱れがある可能性
5~7個当てはまる:水毒傾向が強く、体内に余分な水分が溜まっているかもしれません
8個以上当てはまる:水毒の可能性が高いので、お灸でのセルフケアや鍼灸治療がおすすめです
このチェックリストはあくまで目安です。症状が続く場合や生活に支障がある場合は、医療機関や鍼灸院にご相談ください。
「水毒」を撃退! 水分代謝を良くするツボ

「太谿(たいけい)」は、水分代謝を整えるのにおすすめのツボです。
内くるぶしとアキレス腱の間にあり、少しくぼんだ場所が目印です。
このツボは腎臓や耳と関係が深く、お灸で温めることで腎臓の働きが高まり、余分な水分が体外へ排出されやすくなります。
その結果、めまいやむくみの改善にもつながります。
めまいでお悩みの方は、日々のセルフケアとして「太谿」にお灸を取り入れてみましょう。
■ お灸についてもっと知りたい方へ
まとめ
めまいは、体内に余分な水分がたまる「水毒」が大きな原因のひとつと考えられます。
特に首こり・肩こり、自律神経の乱れ、胃腸の弱りがある方は、水毒がたまりやすく注意が必要です。
- 水毒がたまるとめまいやむくみ、体の重だるさなどが出やすくなる
- セルフチェックで自分の体質を確認することが大切
- 「太谿(たいけい)」へのお灸で水分代謝を整えることができる
症状が続く場合は、自己判断せずに鍼灸院や医療機関に相談しましょう。
鍼灸治療では体質から改善を目指し、めまいの根本的なケアにつながります。