めまいにツボやお灸は効く?自宅でできるやさしいケア方法
「ふわっと立ちくらみがする」「なんとなく頭が重くてフラつく」――そんな“めまい”を感じたとき、ツボ刺激やお灸を使ったケアが選ばれることがあります。この記事では、めまいの緩和に役立つとされるツボや、お灸の使い方、自宅でできるセルフケアのポイントをわかりやすくご紹介します。
もくじ
めまいの原因とは?
めまいの原因は人それぞれですが、ストレス・疲労・睡眠不足・肩こり・冷えなどによって自律神経が乱れ、血流が悪くなることが一因になっていることもあります。こうした「血の巡りの滞り」にアプローチする方法のひとつとして、ツボ押しやお灸が注目されています。
めまいをやわらげるとされるツボ
めまいの緩和に使われることがあるツボを、いくつかご紹介します。
ツボは道具を使わず手軽に行えるセルフケアのひとつで、ちょっとした時間に取り入れやすいのが特徴です。
血流や自律神経のバランスを整えるサポートとしても注目されており、日常の体調管理に役立つ可能性があります。
ここでは、代表的なツボの位置と押し方のポイントをわかりやすく解説します。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボ。両耳を結んだラインと顔の真ん中を上にのばした線が交わる位置にあります。気分のリラックスや、自律神経の乱れが気になるときに活用されることがあります。
風池(ふうち)
首の後ろ側、耳の後ろのくぼみにあるツボ。頭の重さや首肩のこりからくるめまいや回転性のめまいに効果的です。ゆっくり指で押すと心地よく感じやすい場所です。
外関(がいかん)
手首の甲側、手首のしわから指3本ぶんひじに向かったあたり。ふわふわとしためまいやストレス緩和のサポートとして使われることがあります。
内関(ないかん)
手首の内側、しわから指3本ぶんひじ寄りのところ。手の甲側にある外関(がいかん)の真裏になります。めまいや吐き気が気になるときにもよく使われるツボのひとつです。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの一番高いところから指4本分上がった、すねの骨の内側。血流改善、ホルモンバランス調整。冷えやむくみからくるめまいに効果的です。
太衝(たいしょう)
小指と薬指の間、手の甲の関節付近にあるツボ。気血の巡りを整え、自律神経の乱れやストレス性、イライラからくるめまいに効果的です。
自宅でできるお灸のすすめ
「ツボ押しは疲れて続かない」という方には、お灸を取り入れてみるのもひとつの方法です。外関、三陰交、太衝などのツボは、お灸にもよく使われます。温かい刺激によって心地よさを感じたり、血行が促されやすくなると言われています。
お灸は、市販の「せんねん灸」などの台座付きタイプで始めるのがおすすめ。せんねん灸の燃焼時間は3~4分程度です。心地よい熱さを目安にして、あまり熱すぎる場合は外してください。まれにやけど(水ぶくれ)することがあります。無理のない範囲で行ってください。
■ お灸についてもっと知りたい方へ
ツボやお灸の注意点
ツボやお灸はあくまでセルフケアの一環としての活用です。以下のような症状がある場合は、必ず病院での診察を受けてください。
- 突然激しく回転するようなめまいが起きた
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 耳鳴りや難聴を感じる
- 強い頭痛や視界の異常を伴う
- めまいが長期間続いている
めまいのタイプによっては、脳や耳の病気などが隠れていることもあるため、自己判断で放置せず、医師に相談することが大切です。
日常でできる体調管理のコツ
ツボやお灸のセルフケアに加えて、以下のようなことも意識してみてください。
- 規則正しい睡眠と食事
- 毎日の入浴で体をしっかり温める
- 体を締めつけすぎない、ゆったりした服装を選ぶ
- 軽いストレッチやウォーキングを取り入れる
- 深呼吸や趣味の時間でストレスを溜めない
体の「めぐり」を整えるためには、こうした習慣の積み重ねも大切です。
まとめ|ツボ押しやお灸で手軽にめまいケア
ツボ押しやお灸は、めまいのケアとして自宅で手軽に試せる方法のひとつです。特にストレスや自律神経の乱れ、冷えなどが関係している場合は、体を整えるサポートになることがあります。
ただし、症状が強い・長引く場合は自己判断せず、医師の診察を受けましょう。セルフケアを上手に取り入れながら、無理なく心地よいペースで体と向き合っていくことが、回復への第一歩です。