肩こりのタイプ別ツボ|筋肉別の効くポイントを鍼灸師が解説

肩こりといっても、凝り固まる場所は人それぞれで、症状や原因も異なります。
本記事では、肩こりのタイプ別に関連する筋肉とツボをわかりやすく解説し、鍼灸による効果的なアプローチをご紹介します。
さらに、肩こり専門コースの施術内容や、自宅で取り入れやすいセルフケアのポイントもお伝えします。
この記事を読むことで、自分の肩こりタイプと適切なツボを知り、改善への一歩を踏み出せます。
肩こりの筋肉とツボ
首の方、肩の上の方、肩甲骨の際など・・・凝っている筋肉が違いますので、ツボと合わせてご紹介します★

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タイプ | 筋肉 | ツボ |
---|---|---|
①首・肩 | 僧帽筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、頭板状筋 | 風池、天柱、百労、肩井、肩外兪 など |
②肩甲骨のきわ | 小菱形筋、大菱形筋 | 肩中兪、肩外兪、膏肓 など |
③肩甲骨 | 棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋 | 肩中兪、天宗 |
①首~肩にかけて
肩のラインが山のように盛り上がっていたり、つまめないほど硬くなっている場合は、次の筋肉がこっていることが多いです。
- 僧帽筋(そうぼうきん)
- 肩甲挙筋(けんこうきょきん)
また、首まわりでは以下の筋肉が硬くなりやすく、神経が圧迫されて腕のしびれなどが出ることもあります。
- 頭板状筋(とうばんじょうきん)
- 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
首~肩のこりに効果的なツボ
- 天柱(てんちゅう)
- 肩井(けんせい)
- 風池(ふうち)
これらを刺激することで血流を促し、筋肉の緊張を和らげます。
②背中・肩甲骨のきわ
肩甲骨の内側が硬くなり、指が入らないほど張りついている場合は以下の筋肉が原因です。
- 小菱形筋(しょうりょうけいきん)
- 大菱形筋(だいりょうけいきん)
この部分はデスクワークや猫背姿勢によって負担がかかりやすく、慢性的な肩こりの原因になりやすい部位です。
おすすめのツボ
- 肩外兪(けんがいゆ)
- 膏肓(こうこう)
③肩甲骨
肩甲骨の上にかぶさっている深部の筋肉がこっている場合も多く見られます。
- 棘下筋(きょっかきん)
- 小円筋(しょうえんきん)
- 大円筋(だいえんきん)
これらの筋肉は自覚症状が少ないですが、押すと強い痛みを感じることがあります。深い位置にあるため、マッサージでは届きにくい場所です。
この部位に効果的なツボ
- じゅ兪(じゅゆ)
- 天宗(てんそう)
当院の鍼施術では、これらの深部の筋肉やツボをしっかり狙って治療を行います。
→ 肩こりの鍼灸治療
↑首肩こりの鍼治療を動画で紹介しています。