パニック障害と動悸に効くツボ|自律神経を整える鍼灸治療

パニック障害は、突然の動悸や息苦しさが起こり、不安がさらに症状を悪化させることがあります。この記事ではパニック障害の症状や原因、セルフケアに役立つツボ、鍼灸治療による改善法を解説します。
パニック障害とは?
パニック障害には3つの症状があります。
- パニック発作:突然の動悸、息切れ、息苦しさ、めまい、発汗などが急に現れます。
 - 予期不安:「また発作が出たらどうしよう…」という強い不安感に襲われます。
 - 広場恐怖:発作が起きた場所や電車、大勢の人がいる場所を避けてしまうようになります。
 

これらの症状は互いに影響し合い、悪循環を生み出すことがあります。たとえば、パニック発作を経験すると「また起こるかもしれない」という予期不安が強まり、その不安がさらに発作を引き起こしやすくなります。結果として、発作が起きた場所や状況を避けるようになり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
パニック障害の原因
パニック障害の主な原因は、自律神経の乱れです。自律神経が乱れる原因として、次のような要素が挙げられます。
- ストレス
 - プレッシャー
 - 睡眠不足
 - 不規則な生活習慣
 
ストレスの感じやすさには個人差がありますが、パニック障害になる人とならない人の大きな違いは免疫力の高さにあります。
免疫力は病気に対抗する力であり、ストレスや疲労から回復する力にも深く関わっています。
また、パニック障害の方は以下のような体の状態が見られることが多いです。
- 身体が冷えている
 - 慢性的な疲労がたまっている
 - 首・肩・背中の筋肉が緊張している
 
動悸(どうき)とは?
パニック障害の症状のひとつ「動悸」についてご紹介します。
心臓に病気がないのに、自分でもわかるほどドクンドクンと強く胸が拍動する状態をいいます。恋をして胸がドキドキするのとは違い、不安感などが原因で引き起こされます。
動悸がすると、不安感がさらに増してしまう悪循環が起きます。特に、人ごみや乗り物など、苦手な場所にいるときに起こりやすい傾向があります。
動悸に効果的なツボ
動悸に効果が期待できるツボ、内関(ないかん)をご紹介します。

内関の場所
- 腕の内側にあります。
 - 手首の横じわから指3本分ほど肘側に上がったところです。
 
押し方のポイント
- 親指でゆっくり押します。
 - 心臓のバクバクが落ち着くイメージで、一定のリズムで優しく押しましょう。
 
内関が期待できる効果
- 動悸を落ち着かせる
 - 吐き気の緩和
 - 胃や胸の不快感の軽減
 - イライラや自律神経のケア
 
内関は動悸だけでなく、心身のさまざまな不調にも活用できるツボです。当院の鍼灸施術でもよく使用しており、セルフケアにもおすすめです。
「もし動悸がしても、このツボを知っているから大丈夫!」という安心感を持つことも、症状を軽くするうえで大切です。
パニック障害に対する鍼灸

当院では、自律神経の乱れを整える鍼灸施術を行っています。首・肩・背中が硬くなっている方も多く、筋肉のコリをほぐすことで体の不調が軽減されることも多いです。
また、手足のツボを使い、血流を促進し免疫力を高めるアプローチも行います。
ご自宅でのセルフケアとしてはお灸がオススメです。内関のツボや首肩、背中のこり固まった部分にお灸をすることでリラックス効果が期待できます。
まとめ
パニック障害は、動悸や不安が重なり日常生活に大きな影響を与えることがあります。ツボ押しなどのセルフケアで症状を和らげつつ、鍼灸治療で自律神経を整えることが大切です。無理をせず、安心できる方法で少しずつ心と体を整えていきましょう。
                                        
                                    















