自律神経失調症による「めまい」に効くツボ|福岡・天神の鍼灸院
自律神経失調症によるめまいに効くツボ
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自律神経失調症によるめまいに効くツボ

自律神経失調のめまい
自律神経失調症によるめまい

「ふわふわと雲の上を歩くように感じる」「グルグル回るようなめまいがする」――こんな症状に悩んでいませんか?

病院で「異常なし」と言われても、ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因でめまいが起きることがあります。

首や肩の筋肉のこり、血流やリンパの滞りも関係しており、症状が慢性化することも少なくありません。

鍼灸では筋肉をゆるめて血流を改善し、自律神経を整えてめまいの改善を目指します。

この記事では、自律神経失調症によるめまいの原因と関連筋肉、改善に役立つツボのセルフマッサージや鍼灸治療について解説します。

めまいで悩んでいる方は多い

自律神経失調症は心と身体に様々な症状を引き起こします。

身体的症状として
疲労感、だるさ、めまい、頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれなど

精神的症状として
イライラ、不安感、あせり、落ち込み、元気がでない、ゆううつなど

当院で自律神経失調症の治療を受けている方の中でも、特によく見られるお悩みのひとつが「めまい」です。

自律神経失調症によるめまい

自律神経失調症によるめまい図解

私たちの平衡感覚は、目や耳、筋肉など全身から集まる情報を脳が統合して保たれています。
しかし、疲労やストレス、情報過多などで自律神経が乱れると、この情報処理がうまくいかなくなり、脳が混乱してバランスを崩し、「めまい」が起こります。

自律神経失調症によるめまいは、雲の上を歩いているようなフワフワ感が多く見られますが、グルグルと回る回転性のめまいを訴える方もいます。
また、同時に頭痛・肩こり・不眠・耳鳴りなどを伴うケースも少なくありません。

自律神経失調症によるめまいと関連筋

めまいに関連する筋肉(胸鎖乳突筋と後頭下筋群)
自律神経失調症によるめまいには、首にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)後頭下筋群(こうとうかきんぐん)が深く関わっています。

胸鎖乳突筋は耳の下から鎖骨へ伸びる太い筋肉で、首の回旋やうなずき動作に働きます。
パソコン・スマートフォンの使用や長時間のデスクワークで負担がかかりやすい部位です。

後頭下筋群は後頭部の深部で頭位を微調整する筋群です。これらの周囲にはリンパ管や自律神経が集まるため、筋緊張が起こると血流・リンパの流れが低下し、自律神経の働きも乱れやすくなります。

ストレスや疲労が続くと胸鎖乳突筋・後頭下筋群がこり固まり、「フワフワする」「雲の上を歩くような感覚」といった自律神経失調症によるめまいを招きやすくなります。

自律神経失調症の「めまい」に効くツボ

めまいに効くツボ(風池・天柱・完骨)
自律神経失調症によるめまいに効果的な代表的なツボを紹介します。
完骨(かんこつ)

耳たぶのうしろを指で下になぞると、丸く出っ張った骨(乳様突起)に当たります。
その骨のいちばん下の縁のすぐ下、指先が止まる小さなくぼみが完骨です。(左右に1か所ずつ)

首まわりの血流を改善し、胸鎖乳突筋の緊張を和らげ、自律神経を整える作用があります。
めまいだけでなく、頭痛や耳鳴り、肩こりにも効果が期待でき、セルフお灸を行うのもおすすめです。

風池(ふうち)
なじの髪の生え際で、首の中央から指2本分ほど外側
両手で首のつけ根をつかむと、親指が自然に当たる生え際のくぼみが風池です。(左右)

後頭下筋群と首すじの緊張をゆるめ、首・頭部の血流を改善して自律神経のバランスを整えます。めまい、頭痛、眼精疲労のケアに有効です。

天柱(てんちゅう)
うなじの真ん中の“ぼんのくぼ”を見つけ、そこから左右に指1本分外の生え際。
頭を少し下げると触れやすい、後頭骨のすぐ下のやわらかなくぼみが天柱です。(左右)

胸鎖乳突筋〜僧帽筋の張りを和らげ、後頭下筋群のこわばりも緩和して後頭部の血流を促進。自律神経の乱れによるふらつきや首こりの改善に役立ちます。

セルフマッサージ

めまいのツボをマッサージ
上記ツボをマッサージしてみましょう。
左右の親指でツボを同時にとらえ、やや上・内方向(頭側)へ気持ちよい強さで5〜8秒押し→離すを3〜5回。吐く息に合わせて少し深く。

あまり強くもみ過ぎると、かえってめまいがきつくなることもあります。
心地よい程度の力加減でやってみてください。

■その他のツボ
こちらのページには上記以外のめまいのツボを掲載しています。
めまいに効果的なツボとセルフケア

セルフお灸

完骨のお灸
自分でできるお灸もセルフケアとして活用してみてください。ツボは「完骨」などにやってみてください。

お灸についてもっと知りたい方へ

鍼灸治療

めまいの鍼灸治療
鍼灸では、めまいに伴う首・肩・背中のコリ(とくに胸鎖乳突筋・後頭下筋群)を丁寧にゆるめ、頭部・内耳の血流循環を高めて症状の軽減を目指します。

同時に自律神経を整えるツボへも施術し、ふわふわ感・耳鳴り・肩こりの改善を促します。
施術頻度は週1〜2回が目安。体質や体調に合わせて刺激量を調整し、セルフマッサージやセルフお灸をしていただくことでめまいの改善を目指します。

めまいの鍼灸治療についてもう少し詳しく知りたい方
めまいの鍼灸治療

まとめ

自律神経失調症によるめまいは、首の筋肉の緊張やリンパの流れ、自律神経のバランスが深く関係しています。特に胸鎖乳突筋を緩めることが改善の鍵です。

病院で異常がないと言われためまいでも、鍼灸治療により症状が軽減するケースは多くあります。セルフケアと併せて専門的な施術を受けることで、症状の改善が期待できます。

この記事を書いた人

院長 箱嶌大昭の写真

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。

肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、めまいなど幅広い鍼灸治療を行っている。

「自律神経失調症によるめまいは鍼灸治療で改善することがあります。ぜひ鍼灸治療を受けてみてください。」

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めまいの鍼灸治療

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