頭痛・眼精疲労は頭皮のコリが原因?改善法とツボを解説

頭痛や眼精疲労は、首や肩のコリが原因になることが多いです。
さらに「頭のコリ」も深く関わっており、改善には頭皮ケアが重要です。
本記事では、頭皮の筋肉(前頭筋・側頭筋・後頭筋・後頭下筋群)が関与する症状や、
後頭部のツボ(完骨・風池・天柱)を使ったセルフケア、鍼灸治療による根本改善について解説します。
もくじ
頭の筋肉のコリと症状
目が疲れやすい方の中には、頭皮が硬く凝っていると感じる方も多いです。
頭皮には「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」という3つの表層筋があります。さらに、後頭筋の深層には首と後頭部をつなぐ小さな筋肉群である
後頭下筋群が存在し、頭や目の動きにも深く関わります。

筋肉別の主な症状
筋肉 | 前頭筋 | 側頭筋 | 後頭筋 | 後頭下筋群 |
---|---|---|---|---|
症状 | ・頭痛 ・眼精疲労 |
・頭痛 ・顎関節症 ・首コリ ・肩コリ |
・頭痛 ・首コリ ・肩コリ |
・後頭部の強い頭痛 ・めまい ・眼精疲労 ・首コリ ・肩コリ |
前頭筋
目の奥から眉毛、額、頭頂部までを縦方向に繋ぐ筋肉で、顔の表情を作る表情筋のひとつです。額を動かす、眉毛を上げる、目を見開くといった動きを担います。
この筋肉が凝ると頭痛や眼精疲労の原因になります。
側頭筋
こめかみから耳の上あたりに位置し、下あごを動かす働きがあります。歯を食いしばる癖がある方はコリやすく、片頭痛・顎関節症・首こり・肩こりの原因になります。
後頭筋
頭蓋骨と首の骨をつなぎ、頭を支える筋肉です。デスクワークなど長時間同じ姿勢でいると特に凝りやすく、頭痛・首こり・肩こりの原因になります。
後頭下筋群
後頭筋のさらに下にある筋肉群で、ここが凝ると強い頭痛や肩こり、眼精疲労、めまいを引き起こすことがあります。
頭の筋肉のコリが原因で起きるその他の症状
頭の筋肉(前頭筋・側頭筋・後頭筋)が凝ると、頭痛や肩こり、首こり、眼精疲労の他にも以下のような不調を引き起こします。
- めまい
- 集中力の低下
- イライラしやすい
- 顔のたるみ
- 抜け毛・薄毛
- 不眠
頭の筋肉(ツボ)のセルフマッサージ
頭の筋肉(前頭筋・側頭筋・後頭筋)の上には多くのツボがあります。そのため、頭痛や眼精疲労がある方は、ご自身で軽くマッサージしてみるのもおすすめです。特に後頭部(後頭筋、後頭下筋群)には重要なツボがあります。
代表的なツボ(完骨・風池・天柱)

■完骨(かんこつ)
耳たぶのうしろを指で下になぞると、丸く出っ張った骨(乳様突起)に当たります。
その骨のいちばん下の縁のすぐ下、指先が止まる小さなくぼみが完骨です。(左右に1か所ずつ)
■風池(ふうち)
うなじの髪の生え際で、首の中央から指2本分ほど外側。
両手で首のつけ根をつかむと、親指が自然に当たる生え際のくぼみが風池です。(左右)
■天柱(てんちゅう)
うなじの真ん中の“ぼんのくぼ”を見つけ、そこから左右に指1本分外の生え際。
頭を少し下げると触れやすい、後頭骨のすぐ下のやわらかなくぼみが天柱です。(左右)
セルフマッサージ

上記ツボをマッサージしてみましょう。左右の親指でツボを同時にとらえ、やや上・内方向(頭側)へ気持ちよい強さで5〜8秒押し→離すを3〜5回。吐く息に合わせて少し深く。
あまり強くもみ過ぎると、かえってめまいがきつくなることもあります。心地よい程度の力加減でやってみてください。
鍼灸治療

マッサージでは緩まない深いコリには鍼灸治療が効果的です。
頭痛や眼精疲労の改善には専門的な鍼灸アプローチをおすすめします。
まとめ
頭痛や眼精疲労は、首・肩だけでなく頭皮の筋肉のコリが深く関わっています。
特に前頭筋・側頭筋・後頭筋・後頭下筋群のバランスが乱れると、頭痛やめまい、集中力低下などの不調が起こりやすくなります。
日々の姿勢改善やツボ(完骨・風池・天柱)へのセルフマッサージでケアすることが第一歩です。
それでも改善しない深いコリには、専門的な鍼灸治療を取り入れることで根本的な改善が期待できます。
つらい頭痛や眼精疲労にお悩みの方は、放置せずに早めの対策を行い、健やかな毎日を取り戻しましょう。