目のまぶしさに効果的な鍼灸治療

この記事では、特に目に異常がないのに「光がまぶしく感じる」「照明がつらい」といった症状について、その原因と鍼灸による改善法を詳しく解説しています。自律神経の乱れや首肩のこりなど、目以外の要因が関係するケースもあり、体の内側から整えることでまぶしさが和らぐ可能性があります。
まぶしく感じる

「光がまぶしく感じる」「眩しくてテレビを見るのもつらい」「目がまぶしくて頭痛までする」
当院にはこのように「光がまぶしい」「照明がつらい」「外出時にサングラスが手放せない」と訴えて来院される方がいらっしゃいます。光に過敏になる症状は眼科疾患だけでなく、自律神経や首・肩の緊張、ホルモンバランスなど体全体の不調から起こることもあります。
まずは眼科などで病気がないかを確認し、それでも異常がない場合には、鍼灸治療で効果があることがあります。
まぶしいのは自律神経の乱れが原因!?
瞳孔は、目に入る光の量を調整する“カメラの絞り”のような働きをしています。この瞳孔の開き具合は自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスでコントロールされています。
交感神経が過剰に働くと瞳孔が開いたままになり、少しの光でも「まぶしい」と感じやすくなります。ストレス・疲労・睡眠不足などで自律神経が乱れると、この瞳孔調整機能がうまく働かなくなってしまうのです。
首肩こりも原因の1つ
「まぶしい」という症状を訴える方の多くに、強い首こり・肩こりが見られます。後頭部や首まわりの筋肉が緊張すると、頭部や目への血流が悪化し、視神経が刺激されやすくなります。
このため、鍼灸で首肩の筋緊張を緩めることで、まぶしさや目の奥の痛み、頭重感まで改善していくケースがあります。
光に過敏になる主な原因
| 原因 | 特徴・症状 |
|---|---|
| 自律神経の乱れ | 瞳孔の開閉がうまくいかず、光が強く感じやすい。ストレス・不眠・気圧変化で悪化しやすい。 |
| ドライアイ | 涙の膜が不安定になり、光が乱反射して眩しく見える。コンタクトやPC作業で悪化。 |
| 首・肩のコリ | 後頭部や目の周囲の血流が悪くなり、視神経が過敏になる。 |
| 片頭痛 | 発作中だけでなく、普段から光・音に敏感になることがある。 |
| ホルモン変動 | 更年期や月経周期による自律神経の変動で、瞳孔反応が乱れる。 |
※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
まぶしさに効果的な鍼灸

目のまぶしさには、自律神経の乱れと首肩の緊張が深く関わっています。そのため鍼灸では、
- 自律神経の働きを整える手足のツボ
- 首や肩のこりをとるツボ
- 眼精疲労をやわらげるツボ
これらを組み合わせて施術します。体のバランスを整えることで、光の刺激に対する過敏さが徐々に軽減し、「光が前ほど気にならなくなった」と感じられる方がいます。
まとめ
「光がまぶしい」という症状は、目だけでなく自律神経の乱れや首肩の緊張など、全身の不調が背景にあることが多いです。鍼灸では体全体のバランスを整え、自然に光への過敏さを和らげていくことができます。原因不明のまぶしさでお困りの方は、一度ご相談ください。













