梅雨の倦怠感、むくみに鍼灸施術でスッキリ!

じめじめした梅雨の季節、なんとなく体が重だるい、足がパンパンにむくむ、気分までどんより…
そんな不調に悩まされていませんか?
「仕事に集中できず、やる気が出ない」
「夕方になると足が重くてつらい」
「寝ても疲れがとれない」
実はこれ、季節の変わり目に起こりやすい「梅雨の不調」なんです。
梅雨特有の湿気や気圧の変化が、体のバランスを乱して自律神経や水分代謝に影響を及ぼします。
そして、そんな時こそ「鍼灸」がやさしく力を貸してくれるんです。
今回は、梅雨に起こりやすい倦怠感やむくみの原因・症状と、鍼灸治療による改善法について、ご紹介していきます。
もくじ
なぜ梅雨に「だるい・むくむ」と感じやすいの?
湿気は体のめぐりを滞らせる
梅雨は、一年の中でも特に湿度が高くなる時期。東洋医学では、この湿気のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
湿邪は、体の中に入り込むと水分の代謝を悪くし、色々な不調を引き起こしやすくなります。

特に女性はホルモンの関係で水分代謝が乱れやすく、冷えやすい体質の方も多いため、湿邪の影響を受けやすいといわれています。
むくみの原因も「湿気」と「巡りの悪さ」
梅雨のむくみは、単なる水分の摂りすぎだけではありません。
湿度が高いと、汗や尿などの「体の水はけ機能」がうまく働かなくなり、体内の水分が滞りがちになります。
これにより、リンパの流れが悪くなり、余分な水分や老廃物が排出されにくくなってしまうのです。
とくに夕方になると脚が重くなる、靴下の跡がくっきり残る、指がむくんで指輪がきつくなる…といった経験はありませんか?
これらはまさに、「体の中の巡り」が悪くなっているサインです。
鍼灸施術でできること

- 自律神経のバランスを整える: 全身のツボを刺激し、緊張した神経をゆるめ、リラックスモードへ導きます。
- 水分代謝を促し、むくみを改善: 水分代謝を助けるツボを用いて余分な水分を排出し、脚や顔をスッキリ。
- 胃腸の働きを整える: 胃腸の調子を整え、だるさや重さを軽減します。
施術例
症例:30代 女性
主訴:無気力、足のむくみ、食欲がない
最近、仕事中も集中力がなくやる気が出ない。帰宅後も家事をする気にならずボーっとしている。
睡眠も眠りが浅いので、疲れがとれない。食欲もない。夕方になると足のむくみがひどい。身体が重だるい。
ご本人にとくに思い当たる原因やストレスはない。鍼灸施術の経験はあります。
鍼灸施術
梅雨時期特有の不調のため、自律神経を整えて全身のツボに鍼やお灸を施しました。
施術後は「とてもスッキリ!身体が軽くなった!」と喜ばれていました。
おすすめのツボ
梅雨の重だるさは、湿邪と関係する「脾」が弱って消化吸収力が落ちているサインです。
鍼灸では、脾の機能を高めるツボを刺激して体の不調を整えていきます。
足三里(あしさんり): 胃腸を整え、全身のエネルギーを高めるツボ

これらのツボに鍼やお灸でやさしく刺激を与えることで、体の中からエネルギーがめぐり、自然とだるさが抜けていきます。
まとめ
梅雨時期の倦怠感やむくみは、体の中に「湿」がたまっているサインかもしれません。
鍼灸は、薬に頼らず、自然な力で体のバランスを整えるケア方法です。
とくに「根本から体質改善したい!」「不調を繰り返さない体にしたい!」という方にはピッタリです。
「なんとなく毎年この時期に体調が悪い」
「むくみが気になるけど、どう対処すればいいかわからない」
そんな方は、ぜひ一度鍼灸を試してみてください。体の内側から整うことで、気持ちも自然と軽やかになっていくはずですよ。
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この記事を書いた人

鍼灸師 大平洋子(おおひら ようこ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログも書いています。

