【画像あり】顔面神経麻痺(ベル麻痺)の鍼灸治療の症例|福岡市・鍼灸院
顔面神経麻痺(ベル麻痺)の鍼灸治療での改善症例
福岡の鍼灸院

顔面神経麻痺(ベル麻痺)の鍼灸治療での改善症例

顔面神経麻痺とは、突然片側の顔が動かしにくくなる病気です。急にまぶたが閉じにくい、口元がゆがむ、表情が作れないといった症状が現れます。顔面神経の麻痺には、脳に原因がある「中枢性」と、顔面の神経そのものに異常が起こる「末梢性」があります。このうち最も多いのが末梢性の顔面神経麻痺で、代表的なものに「ベル麻痺」や「ハント症候群」があります。これらのタイプは、鍼灸治療で症状の改善が期待できる疾患です。

顔面神経麻痺の回復症例

女性 60代

発症から10日ほど前、突然片側の顔が動かなくなり、ご本人は大きな不安を感じて病院を受診。
診察の結果、「特発性末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)」と診断され、ステロイド治療が開始されました。

来院時に特に困っていた症状は次のとおりです。

  • まぶたが完全に閉じられない
  • 口の動きが悪く、飲み物がこぼれてしまう

お仕事にも支障が出ており、「一日でも早く回復したい」との思いから、病院の治療と併用して鍼灸治療を希望されました。

当院では週1〜2回の頻度で施術を行い、約10回の治療で表情の動きが大きく改善。
日常生活で困っていた動作もスムーズにできるようになりました。


顔面神経麻痺 回復写真1

発症当初は口をすぼめる動きができず、飲み物がこぼれたり麺類がすすれなかったのが、しっかりできるようになりました。


顔面神経麻痺 回復写真2

口を横に広げる「イー」の表情ができず笑顔が作れなかったのが、自然に笑えるほどに改善しました。

今回のケースでは、病院での治療開始が早かったことに加え、鍼灸治療も発症から比較的早い段階で始められたことで、よりスムーズな回復につながったと考えられます。
顔面神経麻痺は、できるだけ早期に治療を開始することで、後遺症を残さず改善できる可能性が高まります。

顔面神経麻痺について

顔面神経麻痺によって起こる主な症状

  • 額にしわを作れない
  • 目が完全に閉じられない
  • 口角が下がり、口の動きが悪くなる(口笛が吹けない)

これらの症状のため、麻痺の程度によっては次のような支障が出ることもあります。

  • 表情がうまく作れない
  • 目が乾燥しやすい
  • 飲み物がこぼれやすい
  • 味覚障害や耳鳴りが起こることもある

顔面神経麻痺を疑う症状が出た場合、まずは耳鼻科などの専門科で検査と治療を受けることが重要です。

顔が動かなくなる症状の中には、脳の病気など重篤な原因が隠れていることもあります。
そのため、できるだけ早い段階で専門医による診察を受け、投薬治療を開始することが必要です。

鍼灸治療も早めに!

「病院での治療を続けているのに、なかなか顔の動きが戻らない…」
そのような不安から、発症して数か月経ってから鍼灸を検討される方も少なくありません。

しかし、顔面神経麻痺はできるだけ早い段階で鍼灸治療を併用する方が、回復がスムーズになりやすいとされています。
病院での治療(ステロイド・ビタミン剤など)と並行して鍼灸を行っても問題ありません。

では、顔面神経麻痺の鍼灸治療とはどのようなものなのでしょうか。
「顔に鍼を刺すのは痛そう…」と不安に思われる方も多いですが、

鍼灸では、麻痺している筋肉とその周囲のツボに細い鍼を用いて刺激を与え、
顔面神経の血流改善・筋肉の回復を促すことを目的に施術を行います。

使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんどありません。
「思ったより痛くなかった」「治療中はリラックスできた」という方も多く、安心して受けていただける施術です。

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この記事を書いた人

院長写真

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。

肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、顔面神経麻痺などの鍼灸治療を行っている。

「顔面神経麻痺は鍼灸治療で改善する可能性があるので、ぜひ鍼灸治療を受けてみてはいかがですか?」

院長の経歴・あいさつ



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