更年期障害の鍼灸治療によくある質問
もくじ
- 1 鍼灸で更年期障害は改善しますか?
- 2 どんな更年期症状に効果がありますか?
- 3 鍼灸はどのように更年期の症状を楽にするのですか?
- 4 イライラや気分の落ち込みにも効果はありますか?
- 5 鍼灸でホルモンバランスは整いますか?
- 6 自律神経の乱れにも効果がありますか?
- 7 治療はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
- 8 何回くらいで効果を感じますか?
- 9 更年期の不眠や中途覚醒も改善しますか?
- 10 鍼灸で更年期の肌トラブルも改善できますか?
- 11 更年期太りにも効果がありますか?
- 12 生理不順が続いています。鍼灸で改善できますか?
- 13 生理前のイライラや気分の落ち込みが強くなりました。鍼灸は効きますか?
- 14 生理痛が年々ひどくなっています。鍼灸で改善しますか?
- 15 閉経後の不調にも効果がありますか?
- 16 婦人科に通院中ですが、併用できますか?
- 17 薬と併用しても大丈夫ですか?
- 18 ホルモン補充療法(HRT)と一緒に受けても大丈夫ですか?
- 19 関連記事
- 20 この記事を書いた人
鍼灸で更年期障害は改善しますか?
鍼灸は更年期の様々な不調に対して多くの方が改善を実感されています。
自律神経のバランスを整え、血流を改善することで、ホットフラッシュやのぼせ、イライラ、不眠などの症状を和らげる効果が期待できます。
体質や症状によって感じ方は異なりますが、薬に頼らず自然な方法で体調を整えたいという方にも選ばれています。
どんな更年期症状に効果がありますか?
主に以下のような症状に効果が期待できます。
- のぼせ・ホットフラッシュ
- 動悸・息苦しさ
- イライラ・落ち込み
- 不眠や睡眠の浅さ
- 肩こり・頭痛・首こり
- 疲労感、やる気が出ない
- 冷え・のぼせを繰り返す
- 生理不順
単一の症状だけでなく、「様々な症状が重なってでる」という更年期特有の不調に総合的にアプローチできるのが鍼灸の強みです。
鍼灸はどのように更年期の症状を楽にするのですか?
鍼やお灸でツボを刺激すると、
「自律神経が整う」、「血流がよくなる」、「筋肉のこわばりが緩む」、「脳のストレス反応が落ち着く」などの効果があります。
こうした複数の変化が重なることで、ホットフラッシュや肩こり、頭痛などのはっきりとした症状はもちろん、「なんとなくつらい」「やる気が出ない」といった曖昧な不調に対しても、体全体のバランスを整えながら改善へと導くことができます。
【関連リンク】
更年期障害による様々な症状について
イライラや気分の落ち込みにも効果はありますか?
鍼灸には副交感神経を高めてリラックスさせる作用があります。自律神経を整えることで心身の緊張をやわらげ、気持ちの安定をサポートします。ストレスや不安感が強い時でも、施術後に気分が軽くなった、呼吸が楽になったと感じる方が多くいます。
更年期特有の「感情の波」を穏やかにするサポートになります。
鍼灸でホルモンバランスは整いますか?
直接ホルモンを増やすわけではありませんが、ホルモンバランスをコントロールしている“自律神経”に働きかけます。
その結果、「自律神経の安定」、「血流改善」、「冷えの緩和」、「体内環境の整え」につながり、ホルモンバランスが整いやすい状態を作ることができます。
自律神経の乱れにも効果がありますか?
更年期の不調の多くは自律神経の変動が大きく関係しています。
鍼灸は副交感神経を優位にし、心と体を落ち着かせる働きがあります。
寝つきやイライラ、動悸などの症状の改善をおっしゃる方は非常に多いです。
治療はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
症状や体質によって異なりますが、週1回から2週間に1回程度のペースで受ける方が多いです。症状が落ち着いてきたら、間隔を徐々に空けて体調を維持することもできます。
何回くらいで効果を感じますか?
早い方では1〜3回で「少し症状が楽になった」と実感されます。
平均すると5〜8回ほどで、睡眠・イライラ・ホットフラッシュなどに変化が出てくることが多いですが、症状の強さ、頻度などは個人差があるので、数か月かけて徐々に症状が改善していく方もいらっしゃいます。
症状が強い時期は週1回、落ち着いてきたら2〜3週に1度など、ペースを相談しながら調整していきます。
更年期の不眠や中途覚醒も改善しますか?
自律神経の乱れや血流の低下が原因の不眠に対して、鍼灸は寝つきをよくしたり、眠りの質を改善したりする効果が期待できます。施術後にリラックス感が増す方も多く、眠りやすくなることがあります。
鍼を受けた日は、「ぐっすり眠れます」というお声を頂くことも多いです。
睡眠がしっかりとれるようになると、他の症状も軽くなっていくことがあります。
鍼灸で更年期の肌トラブルも改善できますか?
間接的に改善されることがあります。血流改善やホルモンバランスを調整することで肌の乾燥やくすみなどが和らぐ場合があります。体調全体を整えることで肌の調子もよくなることが多いです。
更年期太りにも効果がありますか?
鍼灸だけで痩せるわけではありませんが、ホルモンバランスの変化で起きる新陳代謝の低下やストレスによる食欲アップ、冷え、睡眠不足など、更年期太りの原因に働きかけることで、太りにくい体質に整えるサポートになります。
生理不順が続いています。鍼灸で改善できますか?
更年期になると女性ホルモンのバランスが乱れ、生理周期が不規則になることがあります。鍼灸は自律神経や血流を整えることで、周期を安定させるサポートが期待できます。鍼灸施術を続けることで「周期が安定してきた」「PMSが軽くなった」などの変化が期待できます。
生理前のイライラや気分の落ち込みが強くなりました。鍼灸は効きますか?
月経前症状(PMS)が更年期に入ると悪化することがあります。鍼灸で自律神経を整えると、気分の変動や緊張感、だるさなどが和らぐ場合があります。心身ともにリラックスしやすくなります。
生理痛が年々ひどくなっています。鍼灸で改善しますか?
鍼灸は骨盤や子宮周りの血流を改善し、筋肉の緊張をやわらげることで、生理痛を和らげる効果が期待できます。痛みを抑えつつ体質改善もサポートできます。
閉経後の不調にも効果がありますか?
閉経後の女性にも多く利用されています。
閉経後は更年期症状が長引いたり、関節痛・不眠・気分の落ち込みなどが続くことがあります。
鍼灸はこれらの長期的な不調にもゆるやかに働きかけます。
婦人科に通院中ですが、併用できますか?
婦人科治療と鍼灸を併用される方も多いです。
薬と併用しても大丈夫ですか?
基本的に問題ありません。ホルモン補充療法や漢方薬、抗うつ薬などと併用される方も多く、体調を確認しながら施術します。
ホルモン補充療法(HRT)と一緒に受けても大丈夫ですか?
問題ありません。ホルモン補充療法の効果を邪魔しないだけでなく、薬の副作用の軽減やメンタル面の安定などを目的に併用される方もいます。
「薬だけではカバーしきれない心身の部分」に鍼灸が役立つことが多いです。
関連記事
この記事を書いた人

鍼灸師 大平洋子 (おおひら ようこ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。










