肋間神経痛に効果的な背中のツボ

背中や胸、みぞおちにかけて起こる肋間神経痛は、「突き刺すような鋭い痛み」や「ヒリヒリする痛み」が特徴です。痛みは数秒から数分間続き、呼吸や姿勢の変化で悪化することもあります。
原因としては、帯状疱疹や変形性脊椎症などの病気に加え、ストレスや運動不足による筋肉のこり、神経の圧迫などが挙げられます。
当院では、検査で異常が見つからない方や慢性的な痛みに悩む方に対して、鍼灸治療で神経と筋肉の両面からアプローチし、自然治癒力を高めて症状を改善しています。
この記事では、肋間神経痛の主な症状や原因、効果的なツボと鍼灸治療による改善方法について詳しく解説します。
肋間神経痛と背中の圧痛
背中の筋緊張や筋膜の硬さが肋間神経を物理的に刺激・圧迫し、痛みを誘発することがあります。そのため、触診では痛み側(左または右)の背筋の張りや、背骨周辺(椎間関節付近)の圧痛がみられるケースが多くなります。

このような圧痛所見は、筋緊張による神経刺激のサインであり、呼吸の深さや体位変換で痛みが変動するのが特徴です。
肋間神経痛の鍼灸治療

鍼灸は肋間神経痛に非常に効果的な治療法です。痛みが起きている肋骨に沿った肋間部位に加え、肋間神経が分岐する背骨の横にある神経根部のツボ(夾脊穴:きょうせきけつ)にも鍼を行い、神経の過敏化や圧迫を鎮めます。
また、脊柱起立筋や広背筋などの筋緊張を緩めて血流を改善し、神経周囲の炎症を和らげることで、自然治癒力を高めます。施術を重ねることで「ヒリヒリ・ズキズキする痛み」や「呼吸・動作で悪化する痛み」が軽減し、呼吸も深くしやすくなります。
早期に鍼灸ケアを行うことで慢性化や再発の予防も期待できます。
まとめ
肋間神経痛は、背中や胸に突然走る激しい痛みで日常生活に支障をきたします。鍼灸は神経と筋肉の両面から働きかけ、自然治癒力を高めることで症状の根本改善を目指せます。
薬や湿布で改善しない方、原因が分からず痛みが続く方は、早期の鍼灸治療をご検討ください。適切な評価と施術は、慢性化の予防にもつながります。