【鍼灸師が解説】頭痛・片頭痛の鍼灸治療によくある質問まとめ
頭痛・片頭痛の鍼灸治療によくある質問
よくある質問

頭痛・片頭痛の鍼灸治療によくある質問

どんな頭痛に鍼灸は効果がありますか?

鍼灸は次のような頭痛に効果が期待できます。

  • 緊張型頭痛
     首や肩のこりが原因の頭痛。筋肉をゆるめることで改善しやすいです。
  • 偏頭痛(片頭痛)
     自律神経や血管の反応が関わる頭痛。発作の頻度や強さが軽くなる方が多いです。
  • 天気痛(気圧変化による頭痛)
     気圧の変動で自律神経が乱れるタイプ。鍼灸で整えると予防効果が期待できます。

その他に、眼精疲労、ストレス性、月経関連、自律神経失調症、更年期障害などからくる頭痛。
鍼灸は、筋肉のこり・血流・自律神経に働きかけるため、幅広いタイプの頭痛に対応できます。

何回くらいで良くなりますか?

軽い緊張型頭痛なら1〜3回で改善することもあります。
慢性頭痛は5〜10回ほど継続すると改善傾向になることが多いです。
効果に個人差はあります。
来院ペースは最初は週1回、落ち着いてきたら2週に1回など段階的に調整します。

鍼は痛くありませんか?

ほとんど痛みはありません。時々チクッとする程度。
鍼が首のこりに当たると「ズーン」とした重い感覚になることがあります。

薬と併用しても大丈夫ですか?

はい、問題ありません。鍼灸は薬の作用を邪魔しないため、

  • 頭痛薬を飲みながら痛みを和らげたい方
  • 副作用を少しでも軽くしたい方
  • 予防として体質を整えたい方

など、多くの方が併用されています。

また、
「できるだけ薬を飲みたくない」「薬に頼りすぎたくない」
という理由で、鍼灸を取り入れる方も少なくありません。

首肩こりからくる頭痛(緊張型頭痛)には効きますか?

はい、鍼灸は緊張型頭痛にとても効果的です。

  • 首肩の筋肉の緊張をゆるめる
  • 首肩の血流を改善する
  • 自律神経を整える

といった作用があるため、
「重だるい」「締めつけられるような」頭痛が軽くなる方が多いです。

片頭痛には効きますか?

はい、鍼灸は偏頭痛にも効果が期待できます。

  • 自律神経のバランス調整
  • 血流改善
  • 首肩のこりの緩和
  • ストレス反応を落ち着かせる

といった作用があるため、
発作の頻度や強さが軽くなると感じる方が多いです。
「以前より楽になった」「薬の量が減った」というケースはよくみられます。

天気や気圧の変化による頭痛には効きますか?

はい、鍼灸は天気痛の頭痛にも効果が期待できます。

  • 自律神経のバランスを整える
  • 血流を良くして気圧変化の影響を受けにくくする
  • 首肩まわりのこりをほぐす

「雨の日に痛くなる」「天気が崩れる前に頭が重い」
といった症状が軽くなる方が多いです。

天気痛は体質的に出やすい方もいますが、
鍼灸を続けることで発作の頻度や重さが和らぐ傾向があります。

眼精疲労からくる頭痛にも効きますか?

はい、眼精疲労が原因の頭痛にも効果があります。

鍼灸は次のような働きで、眼精疲労による頭痛を和らげます。

  • 目のまわりの血流改善
  • 首・肩の深いこりをゆるめる
  • 自律神経を整えて目の緊張を軽減

「目の奥が痛い」「こめかみがジワーッと重い」「夕方になると頭痛が出る」
といった症状が軽くなる方が多いです

施術後に頭痛がひどくなりませんか?

体質的に敏感な方で、施術後に頭が重く感じるなどの反応が出る方がまれにいらっしゃいます。一時的な反応で、数時間〜翌日には治まることがほとんどです。

その方に合った刺激を心がけますが、
「鍼灸が初めてで緊張する」
「敏感な体質な方」
「マッサージを受けると、もみ返しが起きやすい」
という方は、カウンセリング時にお伝えいただければ、やさしい低刺激な施術を行います。

この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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