メニエール病の鍼灸治療によくある質問 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
メニエール病の鍼灸治療によくある質問
よくある質問

メニエール病の鍼灸治療によくある質問

メニエール病とはどんな病気ですか?

メニエール病は、内耳のリンパ液が増えすぎて圧が高まり、めまいや耳鳴り、難聴などを繰り返す病気です。ストレスや睡眠不足などが誘因になることもあります。

病院でメニエール病と診断されましたが、鍼灸で良くなりますか?

鍼灸では、自律神経や血流のバランスを整えることで、めまいや耳鳴りなどの症状を和らげることが期待できます。薬だけで改善しにくい方にも鍼灸治療を補助的に施術することで、症状の改善がみられる場合があります。

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鍼灸ではメニエール病の何にアプローチするのですか?

メニエール病は、内耳にリンパ液が過剰に溜まる「内リンパ水腫」が主な原因とされ、これを悪化させる要因には内耳の血流低下・前庭機能の不安定化・自律神経の乱れが関わっています。鍼灸ではこれらが改善するようアプローチを行います。

  • 内耳への血流改善(耳周りなどへの施術)
  • 自律神経のバランス調整(手足にあるツボなどへの施術)
  • 首肩の筋緊張の緩和による循環環境の改善(首・肩コリのツボへの施術)

これらにより、めまい・耳鳴り・耳閉感の安定化や発作の軽減を目指します。

発作が起きているときに鍼灸を受けても大丈夫ですか?

いいえ、強い発作中は安静が第一です。めまい症状などが落ち着いてきたタイミングで鍼灸を行うと、その後の回復が早まることがあります。体調に合わせて施術のタイミングを調整します。

鍼灸で耳鳴りや耳の詰まり感も改善しますか?

耳周りや首肩の筋緊張、自律神経の乱れを整えることで、耳鳴りや閉塞感の軽減が期待できます。メニエール病特有の「耳の圧迫感」にも対応します。
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メニエール病の再発を防ぐことはできますか?

鍼灸では、再発の原因となるストレスや自律神経の乱れを整えることで、症状を繰り返しにくい体質づくりを目指します。定期的な施術で安定しやすくなります。メニエール病のある方は慢性的に首や肩こりがある方が多いので、首肩こりを改善することで、症状が出にくくなります。

鍼灸はどのくらいの頻度で受けたほうがいいですか?

初めのうちは週1~2回を目安に行い、症状が落ち着いてきたら2〜3週間に1回ほどに間隔をあけていきます。体調の波をみながら調整します。普段は自宅にてセルフお灸をおすすめしています。
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ストレスや自律神経の乱れが原因と聞きました。鍼灸で整えられますか?

はい。鍼灸は自律神経を穏やかに整える作用があり、ストレスからくる緊張や不眠にも効果が期待できます。結果として発作が起こりにくくなることがあります。
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睡眠不足や疲労で症状が悪化しますが、体質から改善できますか?

鍼灸では、疲労がたまりにくく、睡眠の質が向上するよう体質改善を図ります。体のバランスが整うことで、発作を起こしにくくなります。以前より熟睡感がでたり、疲れにくくなったりします。

鍼灸を受けるとすぐに耳の聞こえが良くなることはありますか?

急に聴力が回復することは少ないですが、血流や神経の働きが改善されることで、徐々に聞こえや耳の違和感が軽くなる方もいらっしゃいます。効果に個人差はあります。

薬を飲みながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?

はい、併用しても問題ありません。薬の効果を妨げることはなく、むしろ鍼灸によって体調が整うことで薬の効きが良くなることもあります。

鍼は耳の周りにたくさん刺しますか?痛くありませんか?

耳の周囲だけでなく、首や手足など、肩こりや自律神経を整えるツボにも鍼やお灸をします。細い鍼を使用するため、ほとんど痛みを感じません。メニエール病になる方は敏感な方も多いので、比較的優しい刺激で行っていきます。

メニエール病による「ふらつき」や「頭の重さ」にも効きますか?

はい。血流やリンパの流れを整えることで、ふらつきや頭重感の改善が期待できます。肩や首のこりが原因の場合にも有効です。

鍼灸を続けるとどのような変化が感じられますか?

鍼灸を継続すると、めまいや耳鳴りが軽くなる、発作の頻度や強さが減っていくと感じる方が多くいらっしゃいます。また、睡眠や体調のリズムが整いやすくなり、首肩こりが楽になる・疲れにくくなるなどの全身的な変化がみられることもあります。

メニエール病の方は、疲労の蓄積が症状悪化の引き金になることがよくあります。定期的に鍼灸治療を受けることで、疲れにくい体づくりができ、疲れても以前ほど症状が出にくくなる傾向があります。

病院での治療と鍼灸を併用すると、どんなメリットがありますか?

薬で急性期の症状を抑えながら、鍼灸で再発を防ぐ体質改善を行うことで、より安定した回復が期待できます。西洋医学と東洋医学を組み合わせるのはおすすめです。

この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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