筋筋膜性腰痛症の鍼灸治療に関するよくある質問 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
筋筋膜性腰痛症の鍼灸治療に関するよくある質問
よくある質問

筋筋膜性腰痛症の鍼灸治療に関するよくある質問

筋筋膜性腰痛って、どんな腰痛のことですか?

筋筋膜性腰痛とは、筋肉やその表面を包む膜(筋膜)のこわばりや炎症によって起こる腰痛のことです。レントゲンやMRIでは異常が見つからないことが多く、筋肉の緊張や姿勢のくずれが痛みの主な原因になります。

どうして筋肉や筋膜が原因で腰が痛くなるのですか?

長時間の同じ姿勢や運動不足、冷えなどで筋肉が硬くなり、血流が悪くなると痛み物質がたまりやすくなります。また、筋膜が癒着すると動きが制限され、周囲の筋肉にも負担が広がって痛みを感じやすくなります。

病院で「異常なし」と言われたのに痛みがあるのは、筋筋膜性腰痛なんでしょうか?

はい、その可能性があります。骨や椎間板に問題がなくても、筋肉や筋膜の緊張が強いと痛みを感じます。レントゲンでは映らない“筋肉由来の痛み”が筋筋膜性腰痛の特徴です。

鍼灸ではどんなふうに筋筋膜性腰痛にアプローチするのですか?

鍼灸では、痛みを起こしている筋肉やトリガーポイント(圧痛点)に鍼を打ち、筋肉の緊張をゆるめて血流を改善します。また、自律神経を整えることで、慢性的なこわばりやストレス性の腰痛にも効果が期待できます。

トリガーポイント鍼というのを聞きましたが、普通の鍼と何が違うのですか?

トリガーポイント鍼は、痛みの原因となる“しこり(筋硬結)”や“関連痛を引き起こす点”を狙って施術します。一般的な鍼よりも的を絞って深部の筋肉に刺激を与えるため、より根本的な改善を目指せます。

鍼をすると「ズーン」とした感覚がありますが、これは効果が出ている証拠ですか?

はい、“得気(とっき)”と呼ばれる感覚で、筋肉が反応しているサインです。血流が促進され、筋肉がゆるむことで回復が進みます。ただし、強すぎる刺激は不要なので、心地よい程度に調整します。ズーンとした響く感覚が苦手な場合は、できるだけ響かないような刺激で行うことも可能です。

筋肉の奥にあるしこり(硬結)に鍼を刺すと痛みが強くなることはありませんか?鍼は筋肉の奥まで刺すのですか?痛くありませんか?

しこりのある部分に鍼をすると、一時的に響くような感覚や軽い痛みを感じることがありますが、ほとんどの方は「思ったより痛くない」と言われます。深部の筋肉まで丁寧に刺激することで、コリの原因に直接アプローチします。鍼治療を終えた後もその感覚がしばらく残ることがありますが、自然と消失しますのでご安心ください。

何回くらい通うと効果を感じられますか?

急性の痛みなら1~3回で改善を感じる方もいます。慢性的な場合は、週1~2回のペースで3~6回ほど続けると、筋肉の柔軟性や痛みの軽減が安定しやすくなります。その後は痛みの程度や体調に合わせて間隔を空けていきます。

鍼をしたあとにだるくなったり、痛みが強くなることはありますか?

施術後に一時的な“好転反応”として、だるさや重さを感じることがあります。これは血流が良くなり、老廃物が排出される過程で起こる自然な反応です。1~2日で落ち着くことがほとんどです。

マッサージや筋膜リリースとの違いはありますか?

マッサージや筋膜リリースは主に表層の筋膜に働きかけますが、鍼灸は深部の筋肉やトリガーポイントに直接アプローチできます。そのため、慢性的な筋膜性腰痛にはより効果的とされています。マッサージを受けて、その時は良かったけど、しばらくするとやっぱり痛みがあるような方はぜひ鍼灸治療を試してみられてください。

鍼灸で筋肉のこわばりを取ると再発しにくくなりますか?

はい。鍼灸で筋肉の緊張を緩め、血流や姿勢のバランスを整えることで再発予防につながります。さらに、日常の姿勢改善や軽い運動を取り入れることで、再発しにくい体づくりができます。

運動やストレッチも一緒にした方がいいですか?

はい、非常におすすめです。鍼灸で緩んだ筋肉をストレッチや軽い運動で動かすことで、血流改善と柔軟性の維持が期待できます。特に体幹を鍛えるエクササイズは再発防止に役立ちます。

市販の湿布や鎮痛薬を併用しても問題ありませんか?

基本的に併用は問題ありません。必要に応じて医師や鍼灸師にご相談ください。

筋筋膜性腰痛とヘルニアや坐骨神経痛はどう違うのですか?

ヘルニアや坐骨神経痛は神経の圧迫が原因で起こるのに対し、筋筋膜性腰痛は筋肉や筋膜そのものが痛みの発生源です。神経症状(しびれなど)がない場合は、筋筋膜性腰痛であることが多いです。また、ヘルニアや坐骨神経痛がある場合でも同時に筋や筋膜による痛みが併発している場合があります。

鍼灸を受けたあと、日常生活で気をつけた方がいいことはありますか?

施術後は普段通りの生活を送ってください。適度の運動や飲酒、服薬は大丈夫です。ただし、術後に身体がダルい感じなどがあれば、ゆっくり休んでください。

この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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