自律神経失調症の鍼灸治療によくある質問 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
自律神経失調症の鍼灸治療によくある質問
よくある質問

自律神経失調症の鍼灸治療によくある質問

自律神経失調症に鍼灸は効果がありますか?

鍼灸は自律神経のバランスを整えることが得意で、全身の血流や筋緊張、ホルモンバランスに働きかけて症状の緩和が期待できます。薬で改善しなかった方が楽になるケースもあります。

自律神経失調のどのような症状に効果がありますか?

自律神経が乱れると、身体のさまざまな部分に不調が出やすくなります。鍼灸はその 「過剰な緊張」や「低下した働き」 を整えることで、次のような症状の改善が期待できます。
● 身体の症状

  • めまい・ふらつき
  • 動悸・息苦しさ
  • 頭痛・首肩こり
  • 胃の不快感・食欲低下・過敏性腸症候群
  • 倦怠感・疲れやすさ
  • 手足の冷え・ほてり

● メンタル面の症状

  • 不安感・急に不安が強くなる発作
  • イライラ・落ち込み・気分の波
  • 朝起きられない・やる気が出ない

● 睡眠のトラブル

  • 寝つきの悪さ
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 眠りが浅く疲れが取れない

● 女性に多い症状

  • 月経前症候群(PMS)の悪化
  • 更年期症状(ほてり・のぼせ・動悸)
  • 冷えとむくみ

鍼灸は「一つひとつの症状だけを狙う」というより、自律神経・血流・筋緊張など全体のバランスを整えることで、複数の症状が同時に軽くなることが多いという特徴があります。

どれくらいの頻度で通えばいいですか?

初めは週1~2回程度が目安です。症状が落ち着いてきたら2週に1回、月1回へと徐々に間隔をあけていきます。

何回くらいで効果を実感できますか?

鍼灸の効果を実感する回数は、症状の強さ・発症からの期間・生活リズムの乱れ具合、体質によって個人差があります。
軽度であれば 1 回の施術で変化を感じる方もいます。慢性的な場合は、ある程度の施術期間(1~3か月)を要する場合も多いです。

軽い自律神経の乱れ:1~5回前後
(睡眠の質が上がる、頭や肩の重だるさが減る、気分の波が安定しやすくなる など)

中程度の自律神経失調:5〜10回前後
(胃腸や体力の回復、朝のしんどさの改善、発作の頻度が減る など)

慢性的な疲労や長引く自律神経失調の方
定期的な施術で、良い時と悪い時の差が小さくなり、疲れにくい体に整いやすくなります。

また、「施術後に体がふっと楽になる」「よく眠れた」といった変化は、初回〜2回目で感じる方も少なくありません。

症状が強い場合は、最初のうちは週1〜2回、その後は状態に合わせて間隔を空けながら調整していくのが一般的です。

病院の薬と併用しても大丈夫ですか?

はい、問題ありません。鍼灸は薬の作用を邪魔せず、むしろ回復をサポートすることがあります。

鍼は痛くありませんか?刺激に弱いのですが…

自律神経失調症で使用する鍼は非常に細く、ほとんど何も感じないか、感じても一瞬「チクッ」とする程度です。
痛みのイメージとしては、髪の毛を1本抜いた時に近い弱い刺激とよく言われます。

また、自律神経失調症の方は体質的に敏感な方が多いので、
・できるだけ細い鍼の使用
・刺激量を抑えた施術
・お体の反応を確認しながら進める

など、安心して受けられるよう細心の注意を払っています。

刺激に弱い方でも「思ったより全然大丈夫だった」と言われることが多いので、ご安心ください。

自律神経の乱れからくる肩こり・首こりにも効きますか?

はい、こりが改善することで頭痛や息苦しさも軽くなる方が多いです。
「肩まわりの重だるさが軽くなる」
「首の詰まった感じが抜ける」
「気づいたら呼吸がしやすい」

などの変化を感じる方が多くいます。

とくに、
「精神的ストレスが多い」
「寝ても疲れが取れない」
「肩こりに伴って頭痛やめまいが出る」
といった方は、自律神経のケアを同時に行う鍼灸が相性の良い治療です。

めまいや耳鳴りも楽になりますか?

はい、鍼灸で症状が軽くなる方は多くいらっしゃいます。
「ふらつきが以前より出にくくなった」
「耳のこもりが軽くなった」
「耳鳴りの音が小さくなった」

などの体感をされる方が少なくありません。

特に、
・ストレスが多い
・寝不足や自律神経の乱れを感じる
・肩こりや首こりを同時に持っている
といったタイプのめまい・耳鳴りは、鍼灸との相性が良い傾向があります。

完全にゼロになるまで時間がかかるケースもありますが、
「発作の頻度が減る」「生活しやすくなる」 といった改善を目指せる治療法です。

胃腸の不調にも対応できますか?

はい、胃腸の不調にも対応できます。
鍼灸は自律神経と胃腸の働きを整える作用があるので、ストレスや疲れからくる胃もたれ・張り・便通の乱れにはとても良いです。

施術後にだるさを感じることはありますか?

鍼灸の後に 軽いだるさ を感じる方はいらっしゃいます。
これは「副作用」というより、自律神経がリラックスモードに切り替わる時の反応(好転反応)」 と考えられています。

とくに、

  • 緊張が強かった方
  • 眠りが浅い状態が続いていた方
  • 自律神経の乱れが大きい方
  • 敏感な体質の方

は、体がゆるんだことで一時的に脱力感・眠気・だるさを感じやすくなります。

多くの場合、
数時間〜翌日にはスッと抜ける ことが多く、
その後は「よく眠れた」「体が軽くなった」と感じる方がほとんどです。

もし強いだるさが出やすい体質の場合は、
刺激量をさらに調整して施術できますので、遠慮なくお伝えください。

安心して受けられるよう、お体の反応を見ながら進めていきます。

動悸や息苦しさにも効果がありますか?

はい、鍼灸で楽になる方は多くいらっしゃいます。

「息が入りやすくなった」
「動悸の頻度が減った」
「胸のつかえが軽くなった」

という体感をされる方が多いです。

心臓や肺の病気が疑われるケースは医療機関の受診が最優先ですが、
検査で異常がないのに症状が続いている方は、鍼灸で改善を目指しやすい症状です。

病院で「原因不明」と言われた不調でも施術可能ですか?

はい、鍼灸施術で対応可能です。
病院の検査で異常が見つからない不調の多くは、自律神経の乱れや血流の低下、筋緊張 が関わっていることがあります。

めまい・動悸・息苦しさ・頭痛・首肩こり・胃腸の不調・疲れやすさなど、
検査で「異常なし」と言われやすい症状も、鍼灸で楽になることがよくあります。

もちろん、必要に応じて医療機関との併用や受診をおすすめすることもありますので、ご安心ください。

自宅でできるセルフケアもありますか?

はい、あります。
当院では お灸(セルフ灸) をおすすめしています。お灸のやり方や押すべきツボは、来院時にわかりやすくご説明しますのでご安心ください。

自宅では、できれば 毎日、または2〜3日に1回程度 続けていただくと、体調が安定しやすく、自律神経の乱れも整いやすくなります。


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セルフお灸について

この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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