中国北京のうつ病の鍼灸の効果について紹介
中国における「うつ病」の鍼灸にていて

中国における「うつ病」の鍼灸にていて

うつ病の鍼灸についての紹介

中国・北京大学で行われているうつ病の鍼灸について紹介します。。
頭部のツボに鍼をして微弱な電流を流すことで、うつ気分、睡眠障害、頭重感、その他肩こり、倦怠感などの身体症状を改善していきます。その効果は下記のように研究、発表されています。

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頭部鍼通電療法によるうつ病の効果について(抗うつ剤との比較)

対象者 中・重症度のうつ病患者66例(HAMD20点、SDS53点以上の者)
年齢18~55才、うつ病歴3ヶ月~3年
グループ 鍼通電療法組31例、四環系抗うつ剤(マプロチリン)組35例
方法 鍼通電療法組は週6日(36回)毎日施術、抗うつ剤組は毎日服用。
共に6週間を1クール
結果 両組ともうつ症状、不安症状が同程度改善された。
抗うつ剤組35例中4例は副作用が強すぎて、施術を中断した。
鍼通電療法組は特に副作用等の反応はなかった。

(韓毳 中国中西医結合雑誌2002年7月号)

*用語説明
HAMD:うつ病の程度を測る尺度
SDS:うつ症状を自己評価する尺度
SAS:不安症状を自己評価する尺度

①うつ症状の改善

・施術開始2週間後くらいから精神が安定、身体症状が軽減し始めている
・HAMD、SDS共に顕著に改善(P<0.01)
・施術6週間針通電療法組は抗うつ剤組と同等の効果があった(P<0.05)

②不安症状の改善

・施術開始2週間後くらいから不安症状が改善し始めている

・抗うつ剤よりも顕著で(P<0.05)、鍼通電療法は不安症状に対して効果的だった

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