顔面神経麻痺の鍼灸|福岡・天神の鍼灸院
顔面神経麻痺

顔面神経麻痺

福岡で顔面神経麻痺の鍼灸施術を受けたい方へ

副鼻腔炎の鍼施術風景

福岡・天神にある当鍼灸院が施術する「顔面神経麻痺の鍼灸」は鍼灸の本場・中国で習得してきた技術による施術です。顔面神経麻痺を起こしている顔にあるツボや首、手足など顔面神経と関係の深いツボに鍼灸施術をおこないます。

そうすることで、顔面神経麻痺を起こしている神経の回復を促進していきます。また、顔面神経麻痺によって起こる不快な症状(こわばり感やツッパリ感など)を改善していきます。

福岡市内はもとより、福岡県内外から顔面神経麻痺の鍼灸施術を受けに来ていただいております。

中国の針灸医学雑誌「上海針灸雑誌」に顔面神経麻痺の鍼灸について発表しました。
詳しくは→ 中国での顔面神経麻痺の鍼灸
上海針灸雑誌 http://www.cnki.com.cn/Article/CJFDTotal-SHZJ199905024.htm
また、中国特殊鍼法灸法学会にても取り上げられました。

顔面神経麻痺とは

ある日突然、顔の筋肉を動かす神経である顔面神経に障害が起き、顔に表情を作ることができなくなります。唇が動かない、飲み物が口からこぼれたり、まぶたが重い、洗顔の時に目がしみたりして気が付きます。

顔面神経麻痺の原因には中枢性(脳血管障害など)と末梢性(ベル麻痺、ハント症候群など)があります。

鍼灸が適応するのは末梢性のベル麻痺やハント症候群です。

【末梢性顔面神経麻痺の種類】

・ベル麻痺
末梢性顔面神経の約70%がベル麻痺と言われています。原因は不明ですが、寒冷刺激などによって顔面部の血流障害などにより起こると考えられています。
・ハント症候群
水痘・帯状疱疹ヘルペスが感染して起こります。耳に神経痛のような痛みが起こり、数日後には耳の中に水ぶくれができます。

顔面神経麻痺の鍼灸

福岡の顔面神経麻痺の鍼灸治療

顔面神経麻痺の鍼灸では、早期の鍼灸治療により、麻痺した神経を回復させます。そして顔面神経麻痺の後遺症を残さないように、また軽度にとどめられるようにしていきます。

顔面神経麻痺は時間が経つほど、治りが悪く、後遺症が残ります。発症から1年以上経ってから治療を始め、改善する方もいらっしゃいますが、できれば発症から6ヶ月までには鍼灸施術を始めることをお勧めします。

顔面神経麻痺の鍼灸施術では顔や首、手、足などのツボに鍼をしていきます。顔に鍼なんて、一見怖いし痛そうに思いますが、実際は痛みもほとんどなく、なかには眠ってしまう方もいらっしゃいます。

【鍼灸施術の頻度】

顔面神経が回復しやすい期間は限られているため、施術開始が早期であるほど回復しやすくなります。
顔面神経麻痺発症から1~2ヶ月にはできるだけ週2回の施術を行い、ある程度落ち着いてきたら週1~2回程度の施術となります。

顔面神経麻痺の鍼灸治療による症例

週2回の計10回の鍼灸を施術療したところ、口がすぼめることができ、水がこぼれなくなった。
顔面神経麻痺の程度にもよりますが、鍼灸施術を早期に行うと、回復しやすいです。

顔面神経麻痺とツボ

顔面神経麻痺に効果的なツボ

顔面神経が麻痺することにより顔の表情を作る①~⑮の表情筋の動きが悪くなり、額にしわが作れなくなったり、眼が閉じれなくなったりします。

麻痺した神経や動きの悪い筋肉の上にはツボが存在しますので、そのツボへの刺激により、神経と筋肉を回復させていきます。

筋肉 筋肉の動き ツボ
①前頭筋 額にしわを作る 陽白
②皺眉筋 眉間にしわを作る さん竹
③眼輪筋 目を閉じる 四白・太陽
④鼻根筋 鼻根部に横しわを作る 印堂
⑤鼻筋 鼻孔を広げる 鼻通
⑥上唇挙筋 上くちびるを引き上げ、わずかに前方に出す 迎香
⑦口角挙筋 口角を引き上げる 迎香
⑧口輪筋 口を閉じる 地倉
⑨大頬骨筋 口角を後上方に引く 顴りょう
⑩小頬骨筋 上くちびるを引き上げ、鼻唇溝を形成する 顴りょう
⑪笑筋 口角を外方に引き、笑窪を作る きょう車
⑫オトガイ筋 下くちびるを突き出すと共にオトガイ(口の下)の皮膚にしわを作る きょう承漿
⑬下唇下制筋 下くちびるを外下方に引き、両側が働くと口が「へ」の字の形を作る きょう承漿
⑭口角下制筋 口角を引き下げる両側が動くと口が「へ」の字の形を作る 大迎
⑮広頚筋 口角を下方に引く、首にしわをつくる 人迎・扶突

顔面神経麻痺の施術後の感想


川本様 「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」福岡県在住

6ヶ月前、朝起きたら「顔面神経麻痺」になり、目が閉じない、頬が動かないなどの症状がでて、はじめは福岡県内の脳神経外科に行き、MRIなどの精密検査を受けましたが、異常がなく、次に耳鼻科で「ベル麻痺」と診断され、ステロイドの点滴やビタミン剤を服用したりして、3ヶ月間様子をみましたが、 なかなか顔の動きがよくなりませんでした。

顔面神経麻痺は鍼で回復すると聞いたので、顔面神経麻痺の鍼をしているところを探していたところ、福岡・天神にあるこちらの鍼灸院にたどり着きました。 週1~2回の施術を3ヶ月間行ってもらい、顔面神経麻痺が良くなりました。



「手術を勧められた顔面神経麻痺」 福岡市在住

顔面神経麻痺の程度がひどく、発症して間もない頃から医師に手術を受けた方がいいと勧められる。

手術を受けることへの不安があり、鍼灸治療での改善を目指し、週に1回9ヶ月の治療を行ったところ、顔面神経麻痺が改善した。

「東洋医学は患部のツボを刺激し、血の流れを促す経絡などにより自然治癒力を高めるものだ。鍼灸を通じて東洋医学のよさを知った。」

詳しくは→ 発症時の様子・鍼灸施術について


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「顔面神経麻痺(ベル麻痺)」 福岡県在住

10日前に顔に違和感を感じ、耳鼻科を受診したことろ「特発性末梢性顔面神経麻痺」と診断される。ステロイドを服用してるが、鍼灸を併用したいと希望して、当鍼灸院に来られました。

週2回のペースで計10回行ったところ、顔面麻痺は順調に回復した。

詳しくは→ 「早期に顔面神経麻痺の鍼灸施術を開始すると回復しやすい」

鍼灸治療のエビデンス

顔面神経麻痺の鍼灸は 「できるだけ早く始めるほど回復しやすい」 ことが、多くの臨床研究で示されています。ただ、実際には発症1週間以内に来院される方は少ないです。当院では発症後1~3週間後に来院されることが多く、それでも十分効果はあります。

  • 最も効果的なのは発症 1〜3日以内の開始。
    この時期に鍼灸を併用した群は、治癒率が高く、治療期間も短いというデータがあります。
  • 発症7日以内の開始もメリット大。
    大規模研究では、7日以内に鍼を始めた患者は再発リスクが低いことが示されています。
  • 1〜2か月以内の治療でも回復を後押しできる。
    多くの研究がこの期間を対象にしており、神経の回復促進・後遺症予防に役立ちます。
  • 慢性期(数か月〜1年以上)でも効果あり。
    後遺症(こわばり・連合運動)の軽減を目的に効果が見られるケースあり。

【出典】


Shen TL, et al. Zhongguo Zhen Jiu. 2009.(発症3日以内のRCT)


Choi Y, et al. Healthcare. 2023.(7日以内の早期鍼治療で再発リスク減少)


Duan W, et al. Frontiers in Neurology. 2025.(早期鍼治療のメカニズムと臨床レビュー)

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この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ