突発性難聴の鍼灸治療によくある質問 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
突発性難聴の鍼灸治療によくある質問
よくある質問

突発性難聴の鍼灸治療によくある質問

突発性難聴に鍼灸は本当に効果がありますか?

鍼灸は、耳のまわりや首・肩の血流を促し、自律神経のバランスを整えることで、耳鳴り・耳のこもった感じ・めまいなどの症状の改善に役立つことがあります。

突発性難聴の治療の基本は、まず耳鼻科でのステロイド治療などになりますが、その治療と並行して鍼灸を行うことで、耳まわりの循環や全身状態が整い、聴力の回復をサポートできる可能性があります。

実際に、オージオグラム(聴力検査)で少しずつ数値が改善してくる方もいらっしゃいますが、すべての方に同じ効果が出るわけではなく、「聴力が必ず元どおりになる」と言い切れる治療ではありません。

効果には個人差があり、発症から早い時期に治療を始めた場合や、症状が中等度までの方のほうが、鍼灸によるサポートも含めて、聴力の回復が期待しやすい傾向があります。

発症してどれくらい早く治療を始めるべきですか?

できるだけ早く(できれば1〜2週間以内)に治療を始めることで、改善の可能性が高まります。

入院されている方は、退院後から、服薬のみの方はステロイドを飲み終わってから来院されることが多いです。発症から1か月以上経過すると、聴力の改善は難しくなってきます。

その他の症状(耳閉感、耳鳴り、めまい)は軽減することもあります。(個人差があります)

耳鼻科の薬を飲みながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?

はい、問題ありません。耳鼻科での治療を優先しながら、鍼灸治療を併用していただくことで、回復の促進につながるケースがあります。薬との“飲み合わせ”や、“副作用が増える”といった心配もありませんので、安心して併用していただけます。

どれくらいの頻度で通えば良いですか?

発症して間もない時期(急性期)は、週2〜3回の施術が最も理想的です。突発性難聴は「時間との勝負」になることも多く、耳まわりの血流改善や自律神経の安定を集中的に促すことで、聴力回復のサポートにつながりやすいためです。

ただ、実際にはお仕事や育児などで頻繁に通うのが難しい方も少なくありません。その場合は週1回程度の施術を行い、来院できる範囲で継続的に施術を進めていきます。

症状が落ち着いてきたら、週1回 → 2週に1回と、無理のないペースに減らしていきます。効果に個人差があるため、その方に合った施術ペースをご提案いたします。

何回くらいで効果を感じますか?

早い方では、3〜5回ほどで「聞き取りやすくなった」「耳のこもりが軽くなった」「耳鳴りが少し小さくなった」と感じる方もいらっしゃいます。ただ、突発性難聴はもともとの聴力低下の程度や、発症から治療開始までの期間によって経過が大きく変わるため、同じ回数で同じような変化が出るわけではありません。

そのため、当院では「何回で必ず良くなる」とお約束することはできませんが、症状の変化や聴力検査の結果を確認しながら、少なくとも最初の5回程度は様子を見ていただくことを目安にしています。

耳鳴りにも鍼灸は効きますか?

はい、耳鳴りの改善を目的とした施術も行っています。鍼灸では、耳まわりや首・肩の血流を良くし、自律神経のバランンスを整えることで、耳鳴りの強さや不快感が和らぐ場合があります。

例えば、
・「耳鳴りの音が小さくなった」
・「鳴っている時間が短くなった」
・「夜の耳鳴りが気になりにくくなった」
と感じるケースもあります。

ただし、耳鳴りはもともと非常に個人差が大きく、改善が難しい場合もあります。

耳のつまり(耳閉感)に効果はありますか?

はい、耳のつまり(耳閉感)は鍼灸で改善することがあります。鍼灸で耳や首・肩の循環が良くなると、
・「耳の圧が抜けたように軽くなる」
・「こもっていた音が少しクリアに聞こえる」
・「聞こえ方が左右で揃ってきた感じがする」
と感じる方もいらっしゃいます。

ただし、耳のつまりは 聴力の回復と連動して改善する場合 があり、聴力の低下が大きい場合や発症から期間が経っている場合は改善しづらいこともあります。

めまいもあるのですが、一緒に治療できますか?

はい。突発性難聴にはめまいを伴うことがあるため、首・肩の緊張緩和や自律神経を整える施術をすることで、めまいが軽減していきます。

鍼灸では、内耳の血流改善に加えて、首・肩の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えることで、
・ふらつきの回数が減る
・めまいの「揺れる感じ」が軽くなる
・朝の起き上がりが楽になる
といった変化が期待できます。

鍼って痛くありませんか?

髪の毛ほどの細い鍼を使うため、痛みはほとんど感じないか、ごくわずかです。「チクッとした軽い刺激」を感じる程度で、多くの方がリラックスして受けられます。

どんな場所に鍼をするのですか?

耳のまわり、首、肩、そして手足に鍼をします。耳の症状でも全身のバランスを整えることが改善につながります。

鍼灸治療で副作用はありますか?

強い副作用はほとんどありませんが、耳鳴りの音がいつもより少し気になる、体のだるさ・眠気が出ることがあります。通常は数時間〜1日程度で落ち着きます。

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この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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