逆子のお灸によくある質問
もくじ
逆子のお灸って何ですか?
逆子のお灸とは、妊娠中に赤ちゃんが逆子(骨盤位)になっている場合に、
足のツボなどにお灸の温熱刺激を与えて、赤ちゃんが自然に回転しやすい環境を整える東洋医学的なケアです。
「無理に赤ちゃんを回す」のではなく、赤ちゃんが自分で回りやすい状態をつくる
ことを目的としています。
お灸はどこにしますか?熱くないですか?
逆子のお灸は、主に足のツボに行います。
・三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分ほど上にあるツボ
→ 体調やお腹の張り、冷えの状態に応じて使います。
・至陰(しいん)
足の小指の外側、爪の生え際にあるツボ
→ 逆子のお灸で最も代表的なツボです。
お灸は一瞬だけチクっとした熱感がありますが、基本的には我慢できる範囲です。この熱刺激がお腹の赤ちゃんの動きを促していきます。
逆子のお灸は副作用はありませんか?
逆子のお灸は、大きな副作用はほとんどありません。
まれに足の施術部位に赤みや熱感が出ることがありますが、一時的なものです。
お灸で逆子が戻りますか?
はい、戻るケースは実際に多くあります。
- お灸を始めて数日〜1週間ほどで戻った
- 数回の施術後に健診で頭位に戻っていた
ただし、全員が必ず戻るわけではありません。
妊娠週数や逆子のお灸を始めた時期などによって個人差が大きいです。
どのような逆子がお灸で戻りやすいですか?
以下のような特徴のある逆子は比較的戻りやすい傾向があります。
- 妊娠28〜32週頃までである
- お腹の張りが強すぎない
- 羊水量が保たれている(赤ちゃんの動けるスペースがある)
逆子のお灸はいつからお灸を始めたら良いですか?
逆子のお灸は、妊娠28〜32週頃に行うと元に戻りやすいです。
この時期は
- 赤ちゃんがまだ十分に動けるスペースがあり
- 自然に回転できる可能性が高い
ため、お灸の刺激が元に戻るきっかけになりやすい時期とされています。
【妊娠週数と戻りやすさ】
- 28週未満:自然に戻ることも多いため、経過観察になることが一般的
- 28〜32週頃:逆子のお灸を始めるのに最も適した時期
- 33~34週頃:戻る可能性は下ってきますが、施術は可能です
何回くらい通えばいいですか?
1回で改善する方もいれば、複数回(2~数回)必要な方もいます。状況により個人差があります。
逆子のお灸はどのくらいのペースで行いますか?
逆子のお灸は、週に1~2回のペースで行うことが多いです。
また、自宅でできるセルフ逆子のお灸を毎日していただいています。
お灸のやり方、ツボの場所などはこちらで説明します。お灸もお渡ししています。
具体的な目安
- 来院での施術:週1~2回
- 自宅でのセルフ灸:毎日行っていただきます
- 期間:1〜2週間をひとつの目安に行うことが多い
その間に健診が入り、頭位に戻っているかどうかを確認します。
逆子が戻ったらお灸はやめて良いですか?
逆子が頭位に戻ったことが確認できたら、逆子のお灸はいったん終了して問題ありません。
ただし、足首にあるツボ(三陰交)は、安産のお灸としても有名です。
体調を整えたり安産を目的としたお灸として用いられることも多いです。
体調に問題がなければ、三陰交のみを出産まで無理のない範囲で続けることも可能です。











