顔面神経麻痺の鍼灸治療によくある質問 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
顔面神経麻痺の鍼灸治療によくある質問
よくある質問

顔面神経麻痺の鍼灸治療によくある質問

顔面神経麻痺に鍼灸は効果がありますか?

はい、鍼灸治療は顔面神経麻痺に対して効果が期待できる治療法の一つです。
特に 末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺・ハント症候群など) では、回復をサポートする目的で鍼灸が用いられています。

鍼灸は顔面神経麻痺の回復にどのような点で役立つのですか?

鍼灸は、顔面神経麻痺の回復を多方面から支える治療法です。主なポイントは次のとおりです。

  • 神経周囲の血流改善
    鍼刺激により顔面神経や関連筋の血流が促され、神経の修復に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、回復しやすい環境が整います。
  • 表情筋の萎縮・拘縮の予防
    麻痺が続くことで起こりやすい、つっぱり感・こわばり・共同運動などの後遺症に対し、表情筋の柔軟性を保ち、左右の筋バランスを整えるのに役立ちます。
  • 自律神経・全身状態の調整
    ストレスや疲労、睡眠不足など全身的な要因を整え、体が本来持つ回復力を高めることで、顔面神経の回復を後押しします。

このように鍼灸は、神経・筋肉・全身状態を同時に整えられる点が特徴で、医療機関での治療と併用することで、より良い回復経過が期待できます。

鍼灸はいつから始めたほうがいいですか?

できるだけ早期、あるいは医療機関でのステロイド治療などが一段落してから、なるべく早めに始めるほうが効果的です。鍼灸治療は麻痺からの回復を促進します。また、後遺症を防ぐ可能性も高まります。

  • 発症直後〜急性期(発症〜1週間前後)
    まずは耳鼻科・神経内科での診断と治療(薬物療法など)を優先します。
    その上で、併用する形で鍼灸を開始することは可能です。
  • 回復初期〜回復期(発症後1週間〜3か月)
    鍼灸治療を始めるのに最も適した時期とされます。
    神経の回復を促しながら、表情筋の萎縮や拘縮を防ぎ、後遺症の予防を目的に治療を行います。
  • 慢性期(発症後3か月以降〜数年)
    時間が経っていても、
    • つっぱり感
    • 動かしにくさ
    • 左右差や違和感
      などの後遺症の軽減や機能改善を目的に、鍼灸が有効な場合があります。

まとめると、
早期に始めるほど回復を助けやすい一方、発症から時間が経っていても治療の意味はあります。

どのような顔面神経麻痺に効果がありますか?

鍼灸は 「末梢性顔面神経麻痺」 に対して効果が期待できます。

  • ベル麻痺
  • ラムゼイ・ハント症候群(ハント症候群)

中枢性(脳梗塞など)の顔面神経麻痺には対応できません。

どのくらいの頻度で通ったらいいですか?

顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の頻度は、発症からの時期や症状の程度によって異なりますが、一般的な目安は次のとおりです。

  • 発症直後〜回復初期
    症状が不安定な時期のため、週1〜2回程度の治療を行うことが多く、神経の回復を促しながら、表情筋の萎縮や拘縮を防ぐことを目的とします。
  • 回復期(症状が動き始めた時期)
    表情の変化や左右差を確認しながら、週1回前後に調整していくことが一般的です。
  • 慢性期・後遺症が残っている場合
    つっぱり感や動かしにくさの改善を目的に、2週に1回〜月1回程度のメンテナンス治療へ移行するケースもあります。

鍼灸で治るまでどれくらい時間がかかりますか?

顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の効果を感じるまでの期間は、発症からの時期・麻痺の重症度・年齢・全身状態などによって個人差がありますが、一般的な目安は以下のとおりです。

  • 発症早期〜回復初期に治療を開始した場合
    早い方では、数回(1〜2週間程度)の施術で
    「顔のこわばりがやわらいだ」「動かしやすくなった」「つっぱり感が軽くなった」
    といった感覚的な変化を感じることがあります。
  • 回復期(発症後1〜3か月)
    表情の動きや左右差など、見た目の変化が少しずつ現れやすい時期です。
    多くの場合、数週間〜数か月ほど継続することで回復の実感が出てきます。
  • 慢性期(発症から数か月〜年単位)
    大きな変化には時間がかかることが多いですが、
    つっぱり感・違和感・動かしにくさなどの後遺症の軽減は、継続治療により徐々に感じられるケースがあります。

鍼灸は即効性だけを目的とする治療ではなく、神経や筋肉の回復環境を整えながら、少しずつ改善を積み重ねていく治療です。

鍼は痛くないですか?顔に刺すのは怖くないですか?

顔面神経麻痺の鍼灸は、ほとんど痛みを感じません。
当院で使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、多くの方は「何も感じない」か、「一瞬だけチクッとする程度」です。例えるなら、髪の毛を1本引き抜いたときのような軽い刺激に近い感覚です。

鍼を刺したあとはそのまま 約20分ほど置鍼しますが、置いている間に痛みを感じることはありません。心地よい刺激でリラックスし、そのまま眠ってしまう方も多くいらっしゃいます。

顔にした鍼に電気を流しますか?

いいえ、当院では顔に刺した鍼へ電気を流す施術は行っていません。

顔面神経麻痺では、強い電気刺激によって「病的共同運動(まばたきで口が動く、食事で涙が出る など)」 を誘発させる可能性があるかもしれないとされています。
そのため当院では、急性期〜回復期においては基本的には電気を流していません。

1年以上経った顔面神経麻痺にも鍼灸は効きますか?

はい、発症から1年以上経っていても、鍼灸で改善が期待できることがあります。
顔面神経麻痺を完全に元に戻す治療ではありませんが、現在残っている「つらさ」や「後遺症」を軽くすることを目的に施術を行います。

  • 顔のこわばり感
  • つっぱり感

といった後遺症に対して、鍼灸は筋肉の緊張をゆるめ、動きのバランスを整えることで、症状が楽になることが期待できます。

顔面神経麻痺に鍼灸治療をして悪化はしませんか?

適切に行われた鍼灸治療が原因で、顔面神経麻痺そのものが悪化してしまうことは、まずありません。
当院では、刺激量やツボの選び方には十分に配慮して施術を行います。

鍼灸治療は病的共同運動にも効果がありますか?

鍼灸治療で、病的共同運動を完全に元どおりに治すことは難しいのが現状です。
病的共同運動は、顔面神経麻痺の回復の途中で神経が少し誤ったつながり方をしてしまうことで起こる後遺症です。そのため、神経の配線そのものを元に戻すことは、鍼灸を含めて簡単ではありません。

ただし、鍼灸によって筋肉の緊張を和らげたり、不快感を軽くしたりすることで、症状をやわらげるお手伝いができる場合はあります。

この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神で「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。九州各県から多くの患者が来院しています。

「肩こり、腰痛など日常的な症状から難病まで対応しています。お気軽にご相談ください。」

院長の経歴・あいさつ

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