網膜色素変性症の中国鍼灸治療

当院が施術する網膜色素変性症などの中国針灸治療は、中国・北京の眼科専門病院で行われている治療法です。
中国の病院では網膜色素変性症・黄斑変性症・視神経萎縮などの難病とされる眼科疾患に対して鍼灸治療が積極的に行われています。
また、眼科疾患に対する鍼灸治療の研究も盛んに行われております。
網膜色素変性症とは
網膜色素変性症とは、光を感知する網膜の中の色素上皮に異常な色素が沈着し、光の明るさを感じとる杆体(かんたい)細胞が障害を受ける病気です。
網膜色素変性症の特徴的な症状としては、夜盲(鳥目)・視野狭窄・視力の低下です。夜盲は、光の明暗を感じる杆体が障害され、明るさに対する感度が悪くなるために起こります。進行性の病気ですが、病状の進行速度には個人差がみられます。
10才を過ぎた頃から症状が出始めることが多いようです。症状がゆっくりと進行するため、大人になって検診などで網膜色素変性症だと診断されることもあるようです。
中国医学(東洋医学)から見た網膜色素変性症
中国医学では網膜色素変性症のことを「高風雀目」「高風内障」と言い、古くは隋時代(581〜619年)の「諸病源候論・目病諸候」や宋時代(960〜1279年)の「秘伝眼科龍木論」など医学書の中に網膜色素変性症のことについて記載されています。
中国では1980年代以降、各医療機関による網膜色素変性症の臨床及び基礎研究が盛んに行われるようになり、鍼灸治療によってある程度の効果があると研究論文などで発表しています。
近年の網膜色素変性症に対する鍼灸治療の臨床研究(論文タイトルは日本語訳しています)
・針通電と置針における網膜色素変性症の効果比較 北京中医薬大学
・針通電治療による原発性網膜色素変性症65例 上海市第四人民病院
・針灸弁証治療網膜色素変性症の臨床観察 湖南中医学院第一附属病院
・針灸治療による網膜色素変性症の臨床観察 南京中医薬大学
網膜色素変性症の中国鍼灸治療

網膜色素変性症の針灸治療では、目の周りや後頚部、手足のツボなどに鍼を刺していきます。
治療間隔ははじめのうちは週2回が理想ですが、なかなか来院できない方などは週1回ペースで治療していきます。また、自宅にてお灸をしていただくことで眼部の血流状態を保てるようにしていきます。
針灸治療をすることで網膜の微小循環を改善し、視力の向上・視野の拡大・病状の進行を遅らせる効果があります。中国の研究では、視力・視野などの改善が見られた症例では針灸治療した後の網膜電図(ERG)の測定で、視細胞機能の改善を確認しています。
網膜電図(ERG)とは光刺激に対する網膜の活動電流を記録するもので網膜機能の検査に用いられます。
針灸治療による効果は病状の進行度合などが関係してきます。年齢が若い、発症してから時間が経過していない、視力があまり低下していない、視野の狭窄程度が軽いなどの人ほど効果が高い傾向にあります。
現在、網膜色素変性症の治療では、薬物ではビタミンA、E、血管拡張薬などが一般的ですが、今のところ確実に有効という方法はありません。針灸治療をすることで少しでも視力・視野の改善や現状維持のお手伝いができればと思っております。
当院では、中国の眼科病院での研修や愛知の千秋鍼灸院さんと提携させていただき、網膜色素変性症の鍼灸治療を専門的に治療しています。
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