よく聞かれる質問

以上が皆様からよく聞かれる座骨神経特殊針治療に対する質問です。 随時更新していきますので、どんな質問でもお寄せください。出来る限り回答したいと思います。
@針は痛いの? 針が皮膚に刺さってもほとんど痛みは感じません。
坐骨神経痛治療に用いる針は非常に細いものを用います。縫い針や注射針とは違いますよ。 そして皮膚から筋肉の中に針を入れていくうちに、痛みとは違う重い感覚をお尻や太もも、ふくらはぎ、 足の裏の痛い(しびれている)ところに感じます。この感覚を「ひびき」と言います。
初めて針治療を受けると、この感覚に少々驚かれる方もいらっしゃいますが、たいていの場合、慣れてし まうようです。
A針に電気を流すというのは? 「電気を流す」と聞くと、「皮膚表面に電極を貼り付けられてビリビリと感電するのではないか」と想像され るかもしれませんが、ビリビリすることはありません。 微弱な電気刺激には痛んだ神経、筋肉、血管の回復を促進させる作用があります。痛みの原因と なっている深部の坐骨神経や筋肉に針を通して微弱な電気刺激を送ります。ピクピクと足全体が動く感じ で、痛みはありません。また、この電気刺激による副作用や後遺症等もありませんので、ご安心ください。 もし、どうしても電気は苦手だということであれば、電気を流さなくても大丈夫です。
Bなぜ座骨神経痛が針で治るの?
針をすることにより腰、お尻、太もも、ふくらはぎの深部にある硬くなった筋肉が緩み、血流が改善さ れます。その結果、痛みの原因となっている神経の圧迫や炎症が治まり痛みやしびれが消失していく というわけです。 また、座骨神経痛がある際に血液中に増える発痛物質が特定のツボに針をすることによって減少する ということが報告されています。これらのことからも針治療は科学的根拠のある治療であるということが 言えるでしょう。
Cどんな座骨神経痛でも治るの?
尿失禁などの膀胱直腸障害や、筋肉の麻痺が著しいものは針治療は不適応です。 このような場合は一刻も早く手術を受けられた方が良いでしょう。まれに内臓の疾患などによるものがあり ます。それら以外であれば、針治療は適応といえます。 しかしどんな座骨神経痛であれ、一度MRI等の検査を受けられることをお勧めいたします。重篤な問題が ないと分かれば、治療する側もされる側も自信をもって座骨神経痛治療に取り組むことができるからです。
D坐骨神経痛でMRIを撮ったのですが、異常がありませんでした。こういうのは治りますか? 整形外科でMRIやレントゲンを撮ったが異常はないと言われる方がいます。原因不明の坐骨神経痛とし て扱われてしまうことがあるのですが、触診してみると腰からお尻の筋肉が硬くコリができていることが あります。いわゆる筋肉の問題で起こる坐骨神経痛ということになるのですが、この場合だと針は よく適応します。是非針灸治療を受けてみてください。
E腰椎椎間板ヘルニアによる座骨神経痛なんですが、針でヘルニアが治るの?
座骨神経痛の原因であるヘルニアは針で治るのか?これについてははっきり言えませんが、腰椎椎 間板ヘルニアが原因と診断された座骨神経痛が特殊針法で治るということが多々あります。 このことからヘルニアによる坐骨神経痛の症状は治ってしまうと言うことはできます。実際に、特殊針治療後のMRI で、ヘルニアが治っていたという報告も聞いております。 以前の常識では、ヘルニアは自然には引っ込ま ないと考えられていました。
しかし、近年MRIで経過を観察すると、なかには出っ張った部分がなくなったり縮んだりする場合もあることがわかってきています。針でヘルニアが治るのかどうか、まだはっきりとしたことは言えませんが、特殊針法によって座骨神経痛は治ります。ただし、中等度以上の腰椎椎間板ヘルニアの場合は、10〜20回の治療がかかることがあります し、重度の腰椎椎間板ヘルニアの場合は整形外科にて適切な治療をしていただくようにお願いして います。
F腰椎椎間板ヘルニアで、手術したほうが良いと言われたのですが、針でどうにかなりませんか? 上述の膀胱直腸障害や筋肉の麻痺が著しくなければ、一度特殊針法を試してみるのもいいと思います。 というのも、過去に腰痛になったことのない人にMRI検査を行ったところ、60歳以下においては1/5の人にヘルニアが見つかり、半数の人に椎間板の膨隆が認められています。また、60歳以上では1/3の人に椎間板ヘルニアがあり、80%の人に椎間板の膨隆が認められています。このことから、腰椎椎間板ヘルニアがあると、必ず座骨神経痛になるとは限らないということが分かります。
では、座骨神経痛になる人とならない人はどこがちがうのでしょうか。腰椎椎間板ヘルニアと診断された座骨神経痛が特殊針法によって症状が軽減しているという事実から考えると、座骨神経痛は神経や筋肉の炎症、血流障害等によって起きている場合が多いのかもしれません。
手術したほうがよいと言われたものが、特殊針法で治ったり、また手術をしたが治らなかったという話を聞きます。手術による身体への負担や時間的、経済的負担を考えれば、一度特殊針法を試してから、手術を考えてもいいかもしれません。もちろん、手術したほうがいいといわれるくらいの状況ですから、特殊針法でも2〜3回で治るとは言いきれません。
G手術をしたのですが、痛みやしびれがあります。針で治りませんか? 手術をしたが、依然痛みやしびれがあるという方や、手術してしばらくは良かったがまた同じような症状がでてきはじめたという方がいらっしゃいます。これらの患者さんにも針灸にて症状を改善させることは可能です。
あるアメリカの研究では、手術無効例の多くはお尻の筋肉(梨状筋)の問題であるという結果が報告されています。この梨状筋などの筋肉をゆるめ血流をよくしてあげるかが症状改善へのポイントとなります。 手術した後の坐骨神経痛は手術をしたことのない人よりも治療回数がかかることが多いようです。
H脊柱管狭窄症による坐骨神経痛なのですが、針で治りませんか?
脊柱管狭窄症など背骨の老化が原因でおこる坐骨神経痛はなかなか完治しにくいものです。しかし、針治療を続けて頂くと坐骨神経に関わる血流が改善され、坐骨神経痛が以前よりも改善される例はあります。 いままで100メートルもあるくと足の脱力感や痛みでどうしようもない人が2キロ歩けるようになったり、1時間歩けるようになったりしていきます。根気強く治療する必要はありますが、是非針治療を受けていただきたいと思います。
I骨格のゆがみからくる座骨神経痛と言われたのですが、針で治りますか? 最近は骨盤のゆがみという言葉をよく耳にします。各種治療院にてそのゆがみによる座骨神経痛と言われ、ゆがみ調整を行ったが座骨神経痛はいっこうに治らないと来院される方もおられます。骨格のゆがみによってどのくらい座骨神経痛が起こっているのかよくわかりませんが、特殊針法によってその座骨神経痛が治っており、特殊針法により深部の神経の炎症を抑え、筋肉を緩めることによって初診時に悪かった姿勢が自然とよくなっているように思います。もちろん、普段の生活で変な姿勢を続ければまた元の状態に戻ってしまいますので、日頃の生活を見直す必要もあるでしょう。
J運動不足から来る坐骨神経痛のようなので、運動したら治りますか? 運動不足が原因だから運動すれば腰から足にかけての痛みやしびれが取れると思って、痛い足を引きずりながら歩いている方がいらっしゃいます。運動不足の人が急に運動したとしても筋肉がかえって疲労して悪化させる原因になります。針灸治療にて痛みが引くまではしばらく安静にしておいたほうがいいです。
K治療はどのくらいの間隔で受けた方がよいですか?
痛みの強い時はできるだけ毎日もしくは隔日で治療したほうが効果が高いです。そこまで痛みが強くなければ、週に1〜2回の治療ということになります。 急性期で痛みが進行中の場合は、治療を行っても痛みのほうが勝っているために、特殊針法によって痛みが強くなったように感じて、治療を中断される方がいらっしゃいます。しかし、強い痛みの進行を抑え、鎮静させるには治療を継続していくことが必要です。1〜2回の治療であきらめないで、継続した治療をうけられるようお願いしております。 また、初回の治療ではそれほど強い刺激でなくても、深部の硬くなった筋肉が過剰に反応して一時的に痛みが強くなることが稀にありますが、2回目以降からは針の刺激に身体が慣れていきますので、継続して治療を受けられるようお願いしております。
L針灸治療は整形外科や整骨院と同時に通院しても良いですか? 特に問題はありません。
M特殊針通電療法で座骨神経痛は治ったのですが、今後も定期的な治療が必要でしょうか? 座骨神経痛が治まれば、基本的には必要ないと思います。 多くの座骨神経痛は日常生活(職業・姿勢)からきているようです。普段の生活において出来るだけ足腰に負担をかけないよう心がけ、ストレッチや適度な運動をするようにお願いしています。その後も足腰に軽い痛みや違和感を感じることがあるようでしたら、月1〜2回の定期的な治療をうけられたほうが、座骨神経痛の再発を防ぐことができます。 |
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