うつ病の鍼灸 | 福岡市・天神の中国鍼灸院 箱嶌医針堂
うつ病の鍼灸

うつ病の鍼灸

 

うつ病の鍼灸

更年期障害の鍼灸治療風景

うつ病の鍼灸では頭重感、肩こり、倦怠感、不眠などの身体症状に対して主に施術していきます。

当院の「うつ病の鍼灸」が読売ウィークリーに掲載されました。また、当院でのうつ病の中国鍼灸については第53回全日本鍼灸学会学術大会にて発表(「仮面うつ病の鍼灸療法」)しました。

自律神経失調症の鍼灸治療研究発表

第11回全日本鍼灸学会 九州支部学術集会にて、鍼灸刺激と自律神経に関する研究を発表しました。

うつ病による症状と自律神経は非常に密接な関係があります。

*自律神経失調症の鍼灸はこちらをご覧ください。

うつ病とは

うつ病とは抑うつ気分が根底にあり、それに伴って意欲の減退や思考の障害を起こし、さらに様々な身体的症状を呈する疾患です。

不眠や食欲不振、自律神経、頭痛や腰痛、肩こり、胃の痛みの症状をはじめとした身体的症状は代表的な症状であり、これらに不安焦燥感を伴うのが一般的です。時には妄想を伴うこともあります。

症状は普通一日の内で朝が悪く、夕方に改善してきます。

うつ病の特徴的な症状

・抑うつ気分   ・興味や喜びの喪失   ・食欲の減退または増加
・睡眠障害   ・精神運動の障害   ・疲れやすさ・気力の減退
・罪悪感   ・思考力や集中力の低下   ・死への思い

うつ病の中国鍼灸

うつ病の鍼灸では、自律神経を整え、身体の不調を改善していくように行います。また、頭にあるツボにも鍼をしていきます。

施術間隔は週に1~2回の施術をおこないますが、なかなか来院が難しい場合は1~2週に1度当院にて施術します。

普段は自宅にてセルフのお灸をしていただいています。

産後うつ病にはお灸も効果的

うつ病の鍼灸はうつ症状の中でも特に焦燥感(イライラ、不安感)身体症状(頭重感、肩こり、ふらつき、神経痛等)に効果的です。また、お薬の副作用が出やすい方、お薬が飲めない方などにお勧めします。

症例

症例1 慢性的な疲労感が続く

患者
男性 34才 営業 福岡市在住
主訴
気分の落ち込み、焦燥感、不眠、慢性的な疲労感が3ヶ月くらい続いている
現病歴
3ヶ月くらい前に慢性的な疲労、脱力感、不安感があり、寝つきが悪い、記憶力が悪く、集中力がない。時々焦燥感があり、怒りっぽくなり、めまい、耳鳴り、食欲不振、肩こりなどがある。

 

この1週間特に気分の落ち込みが激しく、疲労感とひどい肩こりがある。

鍼灸施術
はじめのうちは週2回施術を1か月行い、その後、週1回ペースで施術をした。
また、自宅でのお灸を毎日行ってもらう。

 

はじめのうちは大きな改善は現れなかったが、徐々に肩こりや疲労感が軽減し、以前ほど焦燥感、不安感はなくなってきた。

現在自宅でのお灸を続けている。

症例2「息ぐるしく胸が詰まる、涙がすぐ出てくる」

患者
女性 30才 デパート勤務 福岡市在住
主訴
気分の落ち込み、息苦しく、胸がつまる感じがある、涙がすぐでてくる、肩が凝っている
現病歴
結婚後、仕事と家庭内の仕事に追われていた。最近、精神的に不安定で、ちょっとしたことで動揺し涙がでてくるようになる。
2週間前に心療内科にて疲れからきているのではないかと言われ、抗うつ剤を服用するように勧められたが、妊娠を希望しているためしばらくは服用はしないで様子をみることにした。
鍼灸施術

当院にて鍼灸施術を始める。最初3回は連続で施術を行い、その後は週1ペースで10回ほど施術を行った。施術5回目くらいから肩の凝りがとれてきて、ちょっとしたことでは涙がでないようになってきた。
行きつけのマッサージ屋さんに肩のこりが以前よりもはるかに柔らかくなっていると言われる。

現在は、身体に疲労がたまった時に当院にて月1~2回程度施術を継続している。

注意

うつ病の鍼灸の効果は100%ではありません。特に重症のうつ病の方には、精神科医等専門医の投薬等は遵守して頂きながら、鍼灸を併用して頂くことにより、効果を高めることができます。

また、うつ病の程度により当院で鍼灸施術が難しいと判断した場合は施術をお断りする場合もありますので、ご了承ください。

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