坐骨神経痛の研究について紹介|中国鍼灸院
坐骨神経痛の原因についての研究を紹介

坐骨神経痛の原因についての研究を紹介

坐骨神経痛の研究文献

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の原因に関する海外の研究文献を紹介しています。
当院ではこれらの文献や多くの施術経験に基づいて独自の中国鍼灸施術をおこなっています。
レントゲンやMRIでの検査で椎間板ヘルニアと診断され、病院での治療でもなかなか改善が見られない方は、当院の鍼灸施術を受けてみてはどうでしょうか。

椎間板ヘルニアの原因の多くが筋肉に関連する記事

腰椎の異常=坐骨神経痛!?
大腰筋の萎縮が椎間板ヘルニアを発症
手術無効例の多くは梨状筋症候群が原因

腰椎の異常が坐骨神経痛を引き起こす?

椎間板ヘルニアなどの腰椎の異常により坐骨神経痛を発症することがあります。多くの方が坐骨神経痛を発症し、病院へ診察に行くと、レントゲンやMRIなどの検査を受けて、腰椎に異常がないか検査をします。

中高年齢の方になると大抵は腰椎に何らかの異常が発見されます。それにより、その坐骨神経痛は腰椎の異常からきているということになるようです。
しかし、その坐骨神経痛が本当に腰椎の異常だけの問題で起こっているのかどうか疑わしいことがあるようです。
腰椎の異常だけが坐骨神経痛の原因?

MRIの結果

ある研究では、腰痛になったことのない20~80歳の成人98人を対象に腰椎MRI検査を行ったところ、多くの人に異常が見つかったという報告があります。
98人中52%に少なくとも1椎間以上の椎間板膨隆が見られ、27%に椎間板突出が、1%に椎間板脱出が見られていたそうです。

また、ある研究では、年齢、性別、職業などがほぼ同じ条件で、腰痛や座骨神経痛の症状が何もないグループと椎間板ヘルニアと診断を受けた腰痛や座骨神経痛の症状がある患者グループを同時にMRI検査を行った。
結果、腰痛等なんの症状もないグループの76%に椎間板ヘルニアが存在することがわかったそうです。

これら研究結果から椎間板ヘルニアのような形態学的異常が必ずしも腰痛や座骨神経痛を起こすとは限らないということがわかります。

坐骨神経痛を起こす原因は椎間板ヘルニア等による神経の圧迫以外にもあり、それは筋肉の過緊張による血管、神経の圧迫や心理的なものから来ることがかなりあるということです。

当院の施術によって腰痛坐骨神経痛症状が治癒していく患者が多いことからも確信しております。

椎間板ヘルニアと大腰筋の関係

年齢、性別、身長、体重などほぼ同じ条件の椎間板ヘルニア患者138例と健康人138例の腰椎4-5、5-S1の高さの大腰筋の横断面積をCTを用いて測り、比較した。

椎間板ヘルニア患者の大腰筋は健康人に比べ顕著に萎縮していた。

また、左側もしくは右側の萎縮した大腰筋側に椎間板が突出する確立が顕著に高かったことがわかった。

両側大腰筋のアンバランス及び大腰筋の萎縮が椎間板ヘルニアの解剖学的要因の一つであることが考えられた。

(陳進軍 中国現代医学雑誌2003年2月号)

①大腰筋の横断面積と椎間板ヘルニアとの関係

椎間板ヘルニア患者の左右の大腰筋の横断面積は不均等であり、健康な人と比べ明らかにその差が大きい。

故に左右の大腰筋のアンバランスが腰椎に負担をかけ、椎間板ヘルニアを発症させる解剖学的な原因の1

つと考えられた。

椎間板ヘルニアと大腰筋の関係

①大腰筋の萎縮と椎間板ヘルニア突出方向との関係

椎間板ヘルニアは大腰筋の萎縮側に突出することが多く、大腰筋のアンバランス或いは萎縮は腰椎を支える力が弱くなる。

ゆえにちょっとした怪我や日常生活動作によって腰椎椎間板ヘルニアに至ってしまうことがあると考えられる。

大腰筋萎縮と椎間板ヘルニアの関係

この研究報告から椎間板ヘルニアの90%以上に大腰筋の萎縮が認められており、 萎縮した大腰筋を鍛え、左右のバランスを取ることが、椎間板ヘルニアの治療・予防になると考えられます。

当院の中国鍼ではこの大腰筋まで鍼を刺入することで椎間板ヘルニアによる腰痛や坐骨神経痛の施術を行っています。

手術無効例の多くは梨状筋症候群が原因

アメリカにて毎年150万件のMRIスキャンのうち、手術が必要なほど重度の椎間板ヘルニアを認めるのは約20%に過ぎない。また手術をうけた患者の約1/3は疼痛が緩和しない。

シーダスサイナイ医療センターのAaron Filler博士らは椎間板ヘルニアなどの椎間板損傷の診断、治療を受けても症状が改善しなかった232例に対して、神経学的精密検査を行ったところ、162例(70%)は梨状筋症候群であった。

残りの70例は(30%)は標準のMRスキャンでは確認されない神経、関節または筋肉の疾患を様々な部位に発症していた。

シーダスサイナイ医療センターほか
Journal of Neurosurgery:Spine(2005;2)
椎間板ヘルニア手術無効例の原因は梨状筋症候群
梨状筋症候群とはお尻の梨状筋が硬くなり坐骨神経を締め付けることで起こる坐骨神経痛の原因です。
当院の中国鍼ではマッサージなどでは届かないこの梨状筋まで鍼を入れることにより梨状筋症候群を改善していきます。