中心性網膜症(中心性漿液性脈絡網膜症)の鍼灸治療|福岡・天神
中心性網膜症の鍼灸治療
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中心性網膜症の鍼灸治療

中心性網膜症の鍼灸治療

中心性網膜症とは

中心性網膜症(中心性漿液性網脈絡膜症)は網膜の中心にある黄斑部(最も視力に関わる部分)に浮腫(むくみ)が生じる病気です。

そのため、視力が下がったり、中心だけ物がゆがんで見えたり(変視症)、小さく見えたり(小視症)、暗く見えたり(中心暗点)などの症状がでます。

通常片眼に起こることが多く、30代~50代の働き盛り男性に多い病気です。
ほとんどの場合は3ヵ月~半年くらいで自然に治ることが多いようです。

そのため、眼科では循環改善薬やビタミン剤などを服用しながら様子を見ることが多いようです。

ただ、なかには症状が改善しない方や一旦落ち着いてもまた再発する方がいます。
そして、症状が改善するまでに時間がかかると、ゆがんだままに見えてしまうことや、視力が下がってしまうようです。

中心性網膜症を起こす要因としては、ストレスや疲労、睡眠不足などが考えられています。

中心性網膜症に効果的なツボ

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【中心性網膜症に効果的なツボ】

・攅竹(さんちく)
・魚腰(ぎょよう)
・絲竹空(しちくくう)

中心性網膜症の鍼灸治療

中心性網膜症の鍼灸

中心性網膜症の鍼灸治療では目の周りの血流などの循環を良くするために目の周りや首、肩などのツボに鍼灸治療を行っていきます。

また、中心性網膜症をおこす要因と考えられているストレスや疲労などから回復を促し、身体全体を整えるツボにも鍼灸治療を行っていきます。

中心性網膜症は数回の鍼灸治療で改善することも多いです。歪んでみえる(変視)は視力の回復よりは時間がかかりますが、徐々に回復していきます。

眼科に通院しているが、なかなか改善が見られない方には鍼灸治療を併用されることをおススメします。

中心性網膜症の症例

【症例1】40代 男性  福岡市在住

【主訴】物が見えにくく、歪んでみる(変視)

【経過】半年前に物が歪んで見え始めたので眼科を受診したころ、中心性網膜症と診断される。
徐々に見えにくさは回復してきたが、仕事やストレスがたまると見えにくく感じることがあって、良かったり悪かったりを繰り返しているため、鍼灸治療を受けに来られる。

【鍼灸】中心性網膜症による変視もあるが、首や肩こりもひどく、夜もあまり眠れないことも多いいとのこと。
鍼灸治療ではまず、首肩こりを改善すること、身体が常に緊張状態で熟睡感がないようなので、自律神経を整えていくように、そして、目の周り循環を良くするように週2回の鍼灸施術を行った。

1回目の鍼灸施術により首肩こりが改善し、夜も眠れるようになる。鍼灸施術4回目くらいから物を見た時の歪みも改善してきた。鍼灸施術10回目にはほぼ歪みもなくなった。

現在、2週に1回くらいのペースで現状維持、予防のために鍼灸施術を受けている。


【症例2】40代 男性 福岡市在住

【主訴】歪んでみる(変視)、中心が暗く見える(中心暗点)

【経過】3か月前に突然、歪んで見えるようになり、中心部も暗く感じるようになる。目の症状は特に午後からひどくなる傾向にあった。眼科にかかり、精密検査を受けたところ中心性網膜症と診断され、服薬して様子を見ているが、改善が見られないため、鍼灸を試してみようと来院する。

【鍼灸】デスクワーク中心の仕事を1日中しているため、常に目を使っており、首や肩から背中にかけて筋肉が緊張状態にある。そのため、背中全体の筋肉の緊張をゆるめること、目の疲れをとる鍼灸施術を行う。

週1回の施術を3回行ったところ、歪みの程度が軽くなり、中心部の暗さも気にならない時も出てくる。鍼灸施術を8回おこなって、ほぼ症状がなくなったので様子をみることにした。

中心性網膜症は比較的鍼灸施術で症状が改善しやすいことが多いので、できれば症状が出てから早い段階で鍼灸施術を受けられることをおススメします。

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この記事を書いた人

医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)

東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。

肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、中心性網膜症などの眼科疾患の鍼灸施術を行っている。

 「中心性網膜症による症状は鍼灸で改善することがあるので、ぜひご相談ください」

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